>次に、サル⇒人類への進化過程。すでにサル時代に緑の色覚を獲得したものの、始原人類が生きた外圧状況は想像を絶するものであり、洞窟をねぐらに夜行性に逆戻りしたような時代がしばらく続いたであろう中で、緑の色覚はサル時代に比べて生存上有利なファクターとはならなかったはず。<
大型爬虫類まで4つの色を持ち、その頃、大型爬虫類に隠れて夜行性として生きていた哺乳類は2色(R(赤)・B(青))。サルに進化して3色(RG(緑)B)。人類の場合も同じ3色です。洞窟で生活していた人類にとって、緑(G)は必要だったのでしょうか?哺乳類と同じ2色に戻っても不思議ではないですが。
サルの場合、樹上で木の実と葉の色を即座に区別するために色覚機能を、また3次元である樹上の生活をするために、視覚機能を中心として大脳新皮質を進化させています。また、この視覚機能の進化は、サルの共認機能獲得段階の、相手の表情を読み取ることへもつながります。その後、人類へ至ると観念機能を獲得して、より脳は大型化します。
人類は、暗い洞窟に住みながらも視覚機能を維持していたと考えると、想像を絶する過酷な生活の中で、周りや相手の表情を読みとる共認機能だけが全てであったはずです。人類は、共認機能で生きていくことを中心として色覚機能を維持したと考えられないでしょうか。
サル時代に獲得した色覚機能を、共認機能のために維持したのだと思います。 |
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