共認運動をどう実現してゆくか?
61915 心斎橋(アーケード)路店でB
 
笠原光 ( 30代 岩手 営業 ) 03/09/24 AM00 【印刷用へ
●場の転機
それでも、あえて無意識に『自分』こだわって話しつづけてしまう40代主婦に、40代男性がしずかに反論しはじめた。

「私も今気付いたが、あなたの言うその『自分』の考えかたが若者の『自分』と違うんです。どうやら、私たちの世代の使う『自分』は『自分自身』を指すが・・、彼らの使う『自分』は『相手』を指す時も、『自分自身』を指す時も使う言葉のようだ。」

そう、この自信に満ちた彼のセリフを待っていた。そして、これが場の転機となる。

「それも、違うみたいですよ。最近の若い人たちは。」すかさず切る。

「え!?」

●アンビリーバボー
構造だけを端的に説明。そもそも「自分」と「みんな」を彼らは分けていない。前提に「みんな」がある。だから「みんなの中の自分」であって、決して『自分』は己一人という意味でも、相手を指す事でもない。

「!!!」

「信じられない。本当にそうなのか?そう捉えているのはあなただけではないのか!?」

「では、若い人に聞いてみましょう。」

そしてここから、若い子たちの実感とパワーに場が委ねられた。
ところが、その事が思った以上の最大級の効果を場にもたらしたのだ。

●実感トークの破壊力
常連手伝いの朋ちゃんの実感トークが炸裂。そして、場にいる若い女の子達がすかさず頷く。

おじさん達の世代は『自分』や『個性』が大切というが、それ自体、自分の生まれたコミュニティー=地域共同体を母体にして獲得されたものであるという自覚が全くない。自分ひとりで獲得したものだと勘違いしている。

そして、コミュニティーの存在しない都会で自分は子供を育て、『自分』『個性』が大切といった『価値』だけを押し付けている。コミュニティーを知らない私たちの世代は、そんな中身のない価値ではなく、心から人とのつながりを求めている。

そして、そのつながり方すら解らない子もたくさんいる。そんな世代が今の若者たち。そんな意識もわからず、分ったつもりの旧い世代が、いつまでも、いつまでも、『自分』『個性』。そしてえらそうに『自慢話』と『説教』を続ける限り、若者は諦めて断層が広がってゆくだけ。

この若い世代の実感のこもったトークの連打と応酬に、やがて、自信に満ちたこの中年男性は完全に言葉を失っていった。
(つづく)
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_61915
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
106091 中年の説教は要らないの意味はここにあった くろかわ 06/02/21 PM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論1 新しいまつり場は、国家と市場を超えられるか?
超国家・超市場論2 闘争(能力)適応 と 共生(取引)適応
超国家・超市場論3 置かれた環境を貫く 闘争圧力を把握せよ
超国家・超市場論4 同類闘争の圧力と共認統合の限界
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
超国家・超市場論6 生存圧力に基づく同類闘争から、同類圧力に基づく同類闘争=認識競争へ
超国家・超市場論7 私権闘争を統合した 力の序列共認
超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源
超国家・超市場論14 外向収束⇒認識収束に応える『認識形成の場』
超国家・超市場論15 『認識形成の場』こそ、新しい社会統合機構の中核である
超国家・超市場論16 ゼロから、自分たちの『場』を作る活動
超国家・超市場論17 新しい社会統合機構が、国家機関を吸収・解体する
超国家・超市場論18 認識形成の『場』を構築することこそ、真の社会活動である
超国家・超市場論19 もう、傍観者=インテリ統合階級は、要らない
超国家・超市場論20 認識形成は遊びではない、生産活動である。
超国家・超市場論21 『認識形成の場』が、なぜ有料化されるべきなのか?
超国家・超市場論22 お金は、現実の必要度を測るモノサシ
超国家・超市場論23 『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
超国家・超市場論24 必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
超国家・超市場論28 新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
超国家・超市場論29 新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
超国家・超市場論30 実現の論理
判断の土俵と解体・再統合 大学の例
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
社会統合組織の史的総括 国家と教団
社会統合組織の史的総括 市場と演場
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
支配階級の私有権は絶対不可侵だが、庶民の私有権は剥奪され得る

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp