>私権収奪者=支配階級自身が(集団存在である人間の根本規範からみれば)罪人であって、自らの権利を正当化するために法学が必要とされたとの指摘はその通りだと思います。<
なるほど、法律によって守られた権利とは強固に身分序列と結び付いていたのですね。
そう考えると我々一般大衆も既得権というものをちらつかされて、身分制度の中に組み込まれること(共認すること)で、被支配階級となっていることになります。自ら被支配者の身分に組しているのだと思います。
ところで、最近の新聞にフリーターの意識を「反体制」ではなく「非体制」だと指摘している記事がありました。`60年代の反体制が無意味だったことをもって、体制に反発するのではなく、体制に組み込まれない様にしている行動ではないかとのことです。
>身分序列という本能原理が消滅し、真っ当な観念共認が必要な時代にも関わらず私権の現実を変革不可能視した救済→人権(=旧観念)で統合された法学は(一見反権力を標榜しているように見えながら)人工的に権力を再生産し、再び万人を犯罪者にしようとしています。 <
既得権の旨みのほとんど無い若い世代からフリーターという非体制の状態が増えていくことで、身分序列が解体されていっているようです。今後、政治家やマスコミのフリーターへの風当たりが強くなる現象が予想されますが、既得権という旨みで懐柔できない彼らをどのように扱っていくのか見まもることで、支配階級の自己矛盾がよく分かるかもしれません。
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