これからの暮らしはどうなるの?
58399 マナー問題は、新しい価値軸が見当たらない過渡期の現象
 
高田敦 ( 30代 大阪 塾講師 ) 03/07/10 PM00 【印刷用へ
>私権統合の時代が終わり、国家も企業も家庭もバラバラになってしまい社会や公共の意識も薄れている。だから、マナーを決める人たちの勝手な思いがまかり通る。共認不全の時代だからこそ無数のマナーが好き勝手に生まれていると思います。(58242)

マナーや作法などは所作の単なる知識ではないと思います。。(5820)のようにマナーや作法などは特定の価値観によって選定された行為です。作法を他者に求める場合は、その作法が表現している価値観に従うことを求めていることになります。

「最近の人間(特に若者は)作法がなっていない」という言葉はよく耳にします。これは時間経過による「正しい作法」についての情報の拡散のため避けられない現象とも思えますが、それだけではないようです。
「 オヤジ」や「オバさん」という日常語が若者にとって不作法な中年を意味することにみられるように、若者にとって年長世代全般が作法の模範とはなっていません。

これは世代ごとの「価値観の多様化」の現れのように言われています。しかし、現在の社会の状況は、さまざまな価値観が相対立しているというより、むしろ確信を持てるような価値観が見当たらないという混沌した状況といった方がよいように思います。

言い換えれば、過去の規範がその正当性の根拠を生活スタイルの変化によって喪失し、不明瞭になった状態です。それゆえ現在は、既存の価値観には疑問を感じるものの、それに替わる新たな価値観を持ちえない状況といえます。
しかし,この状況は、新しい規範の構築が必要とされる準備状態ともいえます。根拠を喪失した作法ではなく、だれでもが納得できる作法を構築する時が到来したと言えるのではないでしょうか。

われわれは,時代遅れの価値観にもとづいた作法や価値観そのものを隠蔽した作法が作法として強制されることに批判の目を向け、さらに恣意的でなくて、狭い領域でしか通用しない価値観ではなく、みんなの価値観を明確にした作法を作り出していく必要があると思います。
 
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