これからの暮らしはどうなるの?
52512 過去の「みんな期待」応望と対比する
 
浅野雅義 ( 35 滋賀 不動産 ) 03/04/01 AM00 【印刷用へ
52041土山氏
>しかし、少し見方を変えると、'60年代後半までは貧困という言わば共通の課題=不全があり、だからこそ誰もが豊かさの実現に向けて必死に生きてこれたことになります。きっと、貧困も一種の「みんな不全」であり、豊かさ追求は「みんな期待」だったのでしょう。
>「 おそらくこの30年間は、人類にとって「みんな不全」が感じられなくなった初めての体験であり、むしろ特異な時代だったのではないかと思います。

 この視点は非常に新鮮に感じます。私も貧困という「みんな不全」は実感はしてない年代であり、その大半を「みんな不全」不在の時代に生きてきたということになります。その意味でおそらく上の年代の方が体験してきた「みんな不全(貧困)→みんな期待(豊かさ追求)」の実感はまだまだわかっていなかったように思います。

 ’70年以前では、代表的には松下電器を興した松下幸之助氏の「水道哲学※」などはそれをその通り言葉にしたものだと思います。その哲学をベースに松下電器は「豊かさ追求というみんな期待」に応えた結果、あれほどの巨大企業になるまで成長している。そして、晩年の幸之助翁の言論活動を見ると90歳になってもなお数十年後の日本の将来を憂いているエネルギーは想像を絶するものがありました。ただ、みんな期待の内容が豊かさ追求から大きく転換した現在、松下電器はその理念と現実のズレからか低迷を続けていますが。

   ※「水道哲学」
   「我々の使命は、水道の水のように、物資を無尽蔵にして、タダ同然にすることである。」
   「社会全体を貧乏から助け出し、人々全てを豊かにすることである。」

 今、「みんな不全」「みんな期待」という新観念によって、まさにみんなの(普遍的な)「出口が見えない」「答えが欲しい」という不全と、そこから出てくる「みんな期待」に応えられる基盤が出来つつあるのだと思う。このことは、この30年実感としては捉えられなかったが、それ以前には「みんな期待」に応えることがどれほどの仕事を社会に対して為せたのか、あるいはその活力がどれほどであったのかということを感じる手がかりになるような気がします。
 
List
  この記事は 52041 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_52512
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp