西欧科学は狂っている
5248 原爆をつくった星少年たち 2・・「科学者独自の倫理」
 
本田真吾 HP ( 44 香川 建築家 ) 01/06/14 AM01 【印刷用へ
この価値判断は原爆をつくった科学者達にも当てはまります。原爆開発とはどのような分野の科学からなるのでしょうか。それは、原子核.宇宙線.星に進化.宇宙での元素起源などX線天文学やビックバン宇宙論と深く関連する分野です、原爆で起きる現象は宇宙で起きる現象の再現なのです、それを地上で実験.観察する科学が、巨大な素粒子加速器を利用する、高エネルギー物理学といわれる分野です。

マンハッタン計画では、当時アメリカ最高の理論物理学者と評されたオッペンハイマーという原爆推進のリーダーである科学者が悪玉にされ、それを実際につくりあげた科学者はなんの責任追及もされていません。そのうえ、その科学者のなかにはたくさんのノーベル賞受賞者がいました(その後の受賞者も含む)、コンプトン、ローレンス、ユーレイ、フェルミ、ウィグナー、ベーテ、レビ、アルヴァレら多数、このほか、20世紀最大の数学者と言われるノイマンも加わりました。

そして、その他科学者と製造関係者まで含めると、12万5000人が2年半ロスアラモス研究所で研究開発を進め、原爆を完成させました。研究所の雰囲気は兵器開発という内容にもかかわらず、自由な討論にあふれ、全員が一心不乱に研究に励んだそうです。かつて、星や宇宙にあこがれ、その探索に励んだ少年達は、その研究に対する興味だけで原爆開発に励んだのでしょう。サイクロトロンなどの大型加速器は、今でも国家の投資がなければ建設不可能であり、それを利用して宇宙でおこる現象の一部を地上で再現できますから、科学者にとってまたとないチャンスだったと思います。その純粋?な追求活動の結果、原爆は完成したのです。

戦争に原爆を使用する決断をした統合者はいつも問題にされますが、これだけ大勢の科学者が、原爆開発の最中に何の罪悪感を感じていないことは、あまり非難されません。純粋な知の追求をする自分達は無垢な存在であり、その知の追求は善であり、それを誰もとがめることが出来ないという幻想観念を共認しているのではないでしょうか。そして、反社会的な研究活動を行うとき、集団内でその共認を強化し現実を捨象するのではないでしょうか。まるで、自分達が少年の無垢な心のままであるかのように思い込んで。
 
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