>もしマイナス体系だけを明らかにするなら、人類の略奪闘争の起源で止まってもいいところを、『実現論』では、サルの共認回路・自我回路、さらに哺乳類の性闘争本能、そして生物の適応原理・進化原理まで遡って解明しています。これこそ『究極のマイナス構造』のさらに奥にある『実現するためのプラス構造』を発掘するための所業です。(52152)
「家庭や企業や国家がガタガタになっていると言うが、昔に比べて選択肢が増えたのはいいことだ。そんなペシミズムじゃだめだ。もっと楽観的に考えないと・・・・・・。」とそもそもマイナスは追求しようとしない人もいる。
私権主体である国家・企業・家庭が私権統合の終焉を迎えてガタガタになっているという事象は、人々を縛っていた私権の強制圧力という足枷が外れたということの顕れ。でも、だからいい時代になったんだ、と楽観視するだけでやみくもにプラスッぽい可能性の飛びついても、たいていは古い私権価値の残りかすでしかない。これでは、ますます混迷していくだけ。
私権の強制圧力が薄れて、統合軸(活力源)を見失っているのが現在の「どうしたらいいかわからない」という状況だとしたら、なおさら、マイナス(私権)の構造を明らかにし、「私権統合の社会」に、もはや可能性がないことをはっきり認識することもまた、現実を掴むことであり、可能性探索のための第一歩だと思いました。
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