現代の心理学では、意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)を対立項の様に扱う。観念を用い自分で考えていることを自覚できる状態を意識的であるとよび、自覚は無いものの思考や行動に影響を与えている(判断している)ものを無意識とよぶように。
そして、そのような無意識そのものを追求した人はほとんど存在しない。そのため、何かの実態はあると感じることが出来るが、構造的に言い表すことが出来ず、なにやら神がかった比喩になった学説が多い。例えば、集合的無意識や宇宙的無意識のように。
しかし、それらを応用して現実場面での成果を問われている心理療法家の方々の実感には示唆に富むものが多い。潜在意識は生命や宇宙の本質と大きくかかわり、そのエネルギーは顕在意識よりはるかに大きい。そして、これらは個々人の意識を超えて他者と繋がっている(同じ意識を共有している)というようなものである。
また、はるかに大きなエネルギーをもつ潜在意識に行動や判断がゆだねられているということは、個人の自由などというという観念は幻想であるということも容易に実感できる。そして、人と人とは深層の意識を共有しており、その関係の中で充足して生きていけるように出来ているというふうに。
>なぜREM睡眠や催眠がこれらの心因性の疾患に効果があるのかはよく分かりませんが、一つ考えられるのは、この状態では、人間は通常使っている観念ではなく、より奥の回路(本能回路・共認回路)が活性化しているのではないかということです。(49711)
まさに無意識(潜在意識)とは、本能・共認回路が作り出す意識そのものだと思う。それらを潜在思念とも呼んでいる。
|
|