人類の起源と人類の拡散
46839 「考える」ことは新たなタンパク質の合成を生んでいる
 
佐藤祥司 ( 40 北海道 建築士 ) 03/01/01 AM07 【印刷用へ
>脳回路は恐らく視床下部or大脳辺縁系と当該神経回路の2段階構造によっては形成されているのではないか、という仮説が成立します。 (46507)

これについて、ニュートンプレス発行の『脳と感覚のしくみ』にかかれてある以下の内容と関連するのではないかと思うのでご紹介します。

>哺乳類では海馬が記憶の形成に重要な働きをしている。海馬においてシナプス前ニューロンに高頻度の刺激を与えると、数週間にわたってシナプス伝達効率が増大するという現象がみられる。これを「長期増強(LTP)」という。これがまさしく、記憶の基本的なメカニズムであると考えられている。

>長期増強は神経伝達物質の「グルタミン酸」がNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体に結合することによっておこる。外液から細胞内に流入するカルシウムイオンによって、CaMKU(カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼU)などのタンパク質リン酸化酵素が活性化される。これらがmRNAの合成をうながし、新たに合成されたタンパク質によって、シナプスの形態や機能がかわり、シナプスの伝達効率が増す。

引用以上

これに加えて、長期記憶の実験から、旧い記憶を呼び覚ますには新しいタンパク質合成が必要であることがわかっているそうです。また、本能で対応できるような刺激に対しては、タンパク質のリン酸化までは起こるそうですが、新たなタンパク質の合成にまでは至らないそうです。

このことから、
>まず視床下部から脳下垂体による調節を経てプラスorマイナス等のホルモン物質が脳回路全体に薄く放出される(その様にして全体の電位が上がる)。そうして活性化した回路全体の中で、過去の記憶と近い記憶回路=神経回路が反応する(それ以外は直ちにポテンシャルを落とす)。つまりこれが思い出す、ということではないかと思います。(46507)

このことは、多くのシナプスにカルシウムが取り込まれリン酸化(これが本能適応?)している状態ではないかと思います。

そして、
>更に、ピッタリと記憶と重ね合わせられない知覚については、次に再び脳下垂体等にシグナルが行き、再び探索物質や抑制物質が視床下部より分泌され、比較的近い記憶の部位を反応させる。この絶え間ない繰り返しが、「考える」という行為なのではないか、と考えられます。 (46507)

このことが、新しいタンパク質を合成し、さまざまな旧い記憶を呼び起こし続けている状態で、まさしく「考える」=探索過程ではないかと思います。

 
List
  この記事は 46507 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_46839
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
オス・メスの事実の確認
オスメス分化の塗り重ね構造
雌雄分化における統合
哺乳類のオスメスの庇護依存関係と原猿の雌雄共認との違い
哺乳類の性闘争本能
『性闘争本能から縄張り闘争へ』
原猿における共感機能の進化の流れ
原猿のメスについて
サル時代の婚姻様式
もともと、生物には親子関係など無かった
チンパンジーの娘移籍に関する仮説
エスキモー族に見る性関係
ネイティブアメリカンに見る「女性への賛歌」
【女主導の原理と現代への適用】番外編 シャーマンの性別分布
「性の探求者」シリーズ(1) 未開部族に見る性の追求 〜性は日常、性は充足源〜
「性の探求者」シリーズ(2) 赤松啓介に見る性の追求 〜日本人のおおらかな性〜
代々木忠の「自分とつながるための方法論」
チャネリングセックスとは、どのようなものか?
自我が邪魔をして心を開けないセックス
セックスで得られる10の驚くべき健康効果
共同体では、子供はみんなで育てる。
闘争と生殖の包摂@
闘争と生殖の包摂A
再読 日本婚姻史 「縄文から弥生への婚姻様式の変化」
■再読 日本婚姻史 「弥生時代の父系文化への移行〜父親観念の発生〜」
家族って何? シリーズ3.江戸時代 〜武家だけが血縁父子相続であった〜
家族って何?シリーズ5 明治時代 〜洗脳と法制化によって民衆は「家」と「国」に嵌め込まれていった〜
日本人はどのように恋愛観念を受容したのか?〜明治編@
女たちの充足力を日本史に探る7〜明治以降の一対婚様式が破壊したものとは
【家族って何?】シリーズ.8〜昭和後半から現代〜家族という枠組みは成立していたのか
恋愛至上主義ゆえに結婚制度が壊れ、家族が消失する
家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(1)
家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(3)
男たちは、性闘争を放棄した
転換期の女たち
いい女は最強の充足媒体
男たちは 『力の基盤』 を失った
男女別学 −脳の差という視点で考える−
『目先ではダメ』だから少子化は進む一方
子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp