人類の起源と人類の拡散
46834 『閃き』は観念以前の価値意識による統合感
 
本田真吾 HP ( 46 香川 建築家 ) 03/01/01 AM02 【印刷用へ
>精神活動のベースを形成し、脳全体のエンジンを形成しているのは、実は 脳幹部(つまり哺乳類以前から形成された旧い脳)であることになります。少なくとも旧い脳である脳幹部と新皮質の両輪がかみ合って始めて脳回路は正常に作動することになります。もしそうだとすれば、知能≒新皮質中心の脳に対する見方を大きく変える必要があるということを意味します。(46507

同感です。脳科学における大脳新皮質中心の機能支配説や、人類の能力特性を分析するとき、その判断能力が言語や観念を中心になされているという説は、大きく見直す必要があると思います。観念機能が人類の先端機能であることは疑いのない事実ではありますが、それを駆動させるものは何か?という視点が必要かと思います。

普段、何かの壁に当たり、考ぬいて答えが出るときを見れば明らかです。起こりうる確率からすると、はるかに小さな範囲に絞り込まれた中から答えが出てきます。可能性に向かって最短コースを取るように、無意識に思考しています。それが、あまりにも小さな範囲に一気に到達するとき、『勘』とか『閃き』という言葉で表されます。

しかし、このような過程を経ずに、言葉だけを組み上げて判断するには、電話帳のような価値序列のない膨大な観念量と、それを整合させる能力が必要になります。ただ、現実にはそのような過程で答えを出せる人は見たことがありません、実現可能性がない空論を『答え』だと言い張る人たち以外には。

そこで、『勘』とか『閃き』はどのようなものかを考えて見ます。これが努力もせずに浮かび上がってくるものではないことは明らかです。問題解決のためには、状況認識のためにさまざまな方法で事実(観念を含む)を収集し、可能性を探ります。過去の事例や記憶から類推します。

そのような過程を経ながら、ある瞬間に可能性が見えます。そのときは、まだはっきりとした言葉になっていませんが、できるという確信(統合感)があります。

そして、それを観念によって整えることにより、より正確に理解でき、人にも伝えられるようになります。また、この観念は将来同じような問題に遭遇すれば、最短コースで利用できるようになります、使える観念として。

また、過去の記憶回路を使うとき。本能や共認回路上の記憶もたどって問題解決に向かいます。観念上の記憶以外は、言葉として意識はできませんが、当然探索対象になっています。

そしてそれらは、欠乏を満たすように方向付けられています、おなかがすいたら、飯を食って満たしたくなるように。このような、ある価値意識に支配された回路が先に探索をはじめることによって、観念以前の価値に基づき、可能性に向かい第一段階の統合がなされます。

『勘』とか『閃き』とはこ、のような観念以前の第一段階の統合感をさしているのだと思います。それには、動物の脳である間脳や大脳辺縁系が中心となり、ホルモン分泌による、神経伝達物質より広範囲の基調判断を行っているのだと思います。

 
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