現代意識潮流を探る
40425 市場社会の、カタワの「集団」
 
岡田淳三郎 ( 60代 大阪 経営 ) 02/09/20 AM01 【印刷用へ
新しい人間関係の在り様を考える為に、いったん市場社会の人間関係の特質を振り返っておきたい。

農業生産の時代の人間関係は、村(武士は藩)という集団の中にほぼ閉じ込められていた。これは本源集団と基本的には同じであって、私婚制度や身分制度によって歪められてはいるが、生活の全てを包摂した縄張りと共同体験に裏付けられた、共同体的人間関係という本質は維持されていた。

それに対して、市場社会(とりわけ都市)では、その様な本来の意味での集団は存在しない。人々は縄張りも共同体験も持ち様のない根無し草の様なバラバラの個人に解体された上で、改めて家族や学校や企業やサークルという、(生活の全てではなく)ある単一の目的の為にのみ組織された「集団」に属することになる。そして、市場社会の人間関係の大部分は、その「集団」の中で形成される。

その結果、自由に選べる多種多様な「集団」に重合して属することが、まるで人間性の豊かさを保障してくれるかの様に思い込まされてきた。しかし、単一目的の為にのみ存在する「集団」とはカタワの集団であり、本来の集団の体を成していない。それを象徴しているのが学校や企業やサークルなどの自由に選べる「集団」で、自由に選べる「集団」とは、取り替え可能な存在(突き詰めれば、どうでも良い存在)である。
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_40425
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
『ハゲタカ』から“株式会社”という組織について考えてみる。実質的奴隷から脱する新組織のヒント。 「にほん民族解放戦線^o^」 11/11/09 PM00
193681 カタワの集団では安心基盤は作れない。 山田太郎 08/12/01 AM03
182713 集団収束は実現するか? 佐藤賢志 08/08/04 PM01
162587 世論調査より、「1992年以降、老後の不安が増大」 麻丘東出 07/10/02 PM06
136111 すべて企業や国が悪いのか? 米澤祐介 06/11/01 PM00
122076 かたわでない集団は市場社会にはそぐわなかった 鈴木康夫 06/06/17 PM11
116663 カタワの集団では潜在思念に形を与えることができない 山澤貴志 06/05/28 AM00
108517 閉塞ループを超えた新集団志向は芽生えだしているか 麻丘東出 06/04/04 PM06
108045 集団に必要なもの 匿名希望 06/03/25 PM11
106988 集団に根ざしてこそ活力は生まれる 匿名希望 06/03/08 PM10
98696 社会に出た人々ともっと繋がりたい。 原田昭雄 05/10/07 PM08
97982 みんな本源集団を求めている 渡邊真也 05/09/27 PM06
93275 集団を超えた社会統合課題へ 渡辺卓郎 05/06/24 PM05
92973 社会に出るという意識が、新しい集団を形成していく。 永峰正規 05/06/19 PM02
92043 豊かさの実現がもたらしたもの ブルマン 05/06/04 PM01
91986 集団からの転換 琵琶湖 05/06/03 PM02
91575 「社会に出る」=「社会のことを考える」 田中素 05/05/27 PM11
88324 共同体に学ぶ 仙元清嗣 05/04/03 PM09
87681 集団って何? 近藤文人 05/03/20 PM11
87481 今までは、それしかなかったから。 川井孝浩 05/03/17 AM00
83419 人々が求めているのは単一の課題ではなく、全的な課題 佐藤晴彦 04/12/31 PM01
40646 分裂させられた集団と分裂させられた人間 中村朋子 02/09/24 PM00
40619 社会パラダイムが、集団の有り様を形作る。 近藤文人 02/09/23 PM11
40574 村のつながり様式、都市のつながり様式 山澤貴志 02/09/22 PM03
40527 『旧観念・価値・集団→傍観者』からの離脱 岩井裕介 02/09/21 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
新しい潮流7 同類圧力は、新しい認識によって生み出される
新しい潮流8 現実を対象化するための概念装置
新しい潮流10 外向仲間収束は、観客から協働者への移行の土台となる
新しい潮流11 外向仲間の拠点(収束核)が、認識形成サイトである
新しい潮流12 外向仲間の本質は認識仲間である
新しい潮流13 認識仲間の実現基盤
新しい潮流14 社会空間における本源共認の実現形態
認識形成サイト1 認識仲間の演場となる拠点サイト
認識形成サイト2 単なる共鳴・伝播と参加・協働の違い
認識形成サイト4 市場原理の観客読者と本源原理の協働読者
発信欠乏は、喉元まで出かかっている
認識の営業は、相手を選ばない
対象は、ネットに馴染んでいない普通の人々
認識営業の『まつり場』こそ、『原初の社会』である
新しい社会の原基構造
認識を伝えた相手にも、同じ充足感を味わってもらう
認識営業の条件:対象はあくまでも新しい相手
私達は「気付き」始めた
本当にどんどん広がってる!
新たな世代間対立の始まり
みんな期待に応える場では、全員が供給者=需要者
サークルの引力と交流会の引力
バラバラだった社会現象が、交流会では繋がっていく
心斎橋(アーケード)路店でA
心斎橋(アーケード)路店でB
心斎橋(アーケード)路店でC
「次は、路上の時代になる!」と言い切った、その女の子。
共認運動の最前線(なんでや露店)と後方基地(なんでや勉強店)1
勉強って、こんなにも面白いものだったとは!
なんでだろう?を超えてしまった高校生
おばちゃんの表情に見る社会不全の表出
なんで屋さんはなんでも屋になれる
否定を超えて可能性基盤へ 
大衆の言葉の変化もプラス思考で
発信するために、受信する
ツイッターで、ひたすら皆の役に立つ事実を伝える。自らが媒体になりきる。

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp