もはや学校は終っている
379818 日本の性教育の異常性
 
872 ( 28 神奈川県 会社員 ) 22/08/24 PM10 【印刷用へ
小中学校の思春期の子供たちの教育として行う性教育だが、昔よりもさらに「保守的」になっているのが現状。
性教育に対して保守的になる状況も以上だとは思いますが、日本の教育に対しても問題があるように感じます。



-----------------------------以下引用-----------------------------
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30歳の私が義務教育で性教育を受けていたのは、かれこれ15年前になるのだけれど、現在の中学生が受けている性教育は当時よりもさらに「保守的」になっていると知って非常に驚いた。

教育現場では性行為について教えることができない
「身を守る以外にも、生きていく上で絶対に必要な知識ですから避妊や中絶についても生徒にしっかりと教えたいんですが、それが許されないので、現場の教員は頭を悩ませていますよ……」

 そう語るのは、中学校で教鞭を取る20代の男性。特に保健体育で性教育の授業を行う際は、学校側や保護者から、厳しい監視の目が光るという。

「性教育の他にも、政治の話だったり、あとは家庭に問題がある生徒が助けを求められるような制度を授業で取り扱うと、すぐさま学校から厳重な注意が入るんです。保護者から『うちの子に変なことを教えるな』と苦情が入ることも……。教育委員会から指導が入ったこともあるようで、学校からは『とにかく今まで通り、無難な授業をやってくれ』と言われています」

こうした事例は、決して限られたケースではない。2018年には「性交」「避妊」「中絶」という言葉を授業内で用いた東京の区立中学校に対し、都議会が「学習指導要領に記載された内容を超えて不適切な指導である」として批判、その後、都教委が区教委を指導するといったことが起きた。
性教育において「性交」「避妊」「中絶」を教えることが一体どう「不適切」なのかまったく理解できないが、文部科学省による「中学校学習指導要領」を参照すると、以下のような記述があった。

〈妊娠や出産が可能となるような成熟が始まるという観点から、受精・妊娠を取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする。また、身体の機能の成熟とともに、性衝動が生じたり、異性への関心が高まったりすることなどから、異性の尊重、情報への適切な対処や行動の選択が必要となることについて取り扱うものとする〉(平成29年中学校学習指導要領より)

 1998年の改訂で追加された「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という一文により、教育現場では性行為について教えることができなくなり、精子と卵子がどのように受精に至るのかすら取り扱えなくなったのだという。


■トンデモ知識を信じたまま大人になるケースも
このような「はどめ教育」は果たして、本当に「子供のため」になっているだろうか?
学校で性行為や正しい避妊の知識を教えない現状、思春期を迎えた子供たちがどこで性の知識を得ているかといえば、アダルトビデオや漫画、インターネット、SNS、友人や知人からだろう。
そう考えると、学校で正しい知識を教わらないために情報を判別する能力が育たないまま、アダルトビデオや人から聞いた話、インターネットで得た知見で性行為が行われている現状こそ、子供たちを危険に晒しているように思えてならない。

■性教育は「はしたない」のか?
人間が生きるうえで、子供をもうけるうえで必要不可欠な知識である「性交」「避妊」「中絶」などの言葉を授業で使っただけで批判が起きるというのは常軌を逸する性嫌悪とも言うべきで、日本の人権教育の遅れを痛感せざるを得ない。安倍元首相銃撃事件で明らかになった、旧統一教会と政治の密接な関係もまた、無関係とは言えないだろう。
例えば女性が「経口避妊薬(ピル)を飲んでいる」と聞くと「コンドームを付けずに性行為をしても良い」と解釈する男性は少なくないが、実際は経口避妊薬は月経困難症やPMSの治療にも使用されることが多いものである。さらに経口避妊薬は避妊率が100%ではないうえ、特定のパートナー同士でない限り、性感染症の予防のためにもコンドームを使用すべきである。こうした認識を男性側が持っていない故に起きる望まない妊娠もあることを踏まえれば、学校教育では性行為や避妊、中絶についての指導は最低限、必ず行われるべきであると思う。
さらに時代が進んで、今では月経困難症などの軽減や避妊効果が期待できる、女性の体内に挿入する「ミレーナ」などもある(出産を経験していないと痛む場合もあるので、主治医と相談して個別に最善の治療法を見つけるのが良い)。ミレーナは5年間効果が持続するとされ、半年に1回の検査は必要だが、経血量も大幅に減るためナプキン代も安くつく。月経困難症や経血過多の場合は健康保険適用のため、初診費用は3割負担の1万円ほど。

このような女性にとって「必要な情報」も、おそらく教育現場では共有されることがないだろうと考えると、日本の性教育はもっと話題にされて、議論されるべきものではないかと感じる。


以上
 
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