リアルインテリジェンス松島氏の投稿引用の続きです
〇チェルノブイリをロシアが制圧
今回、ロシア軍がウクライナの首都キエフの北方130キロに位置する原発事故を起こしたチェルノブイリを制圧しました。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の発言では、
「ウクライナ軍は1986年の惨事を繰り返さないためにロシア軍と激しい戦闘を行った。
ロシア軍はチェルノブイリを攻撃したことで欧州全体に宣戦布告した」
と批判しました。
チェルノブイリを制圧した理由は分かりません。
ロシア側はコメントしていませんが、次のことが推測されています。
・チェルノブイリにある放射性物質を使ってウクライナが核武装することを防ぐ
・ウクライナ軍がチェルノブイリを爆破し偏西風でロシアに放射性物質が降ることを阻止
ちなみに、ウクライナにとっては 1994年に核兵器を放棄し拡散しないことを前提に安全保障を約束した「ブダペスト覚書」が、ほごにされたという歴史もあります。
※ブダペスト覚書とは
1994年にハンガリーの首都ブダペストで開催された欧州安全保障協力機構(OSCE)会議において署名された政治協定書。
ベラルーシ、カザフスタン、ウクライナが核不拡散条約に加盟したことに関連して、協定署名国がこの3国に安全保障を提供するという内容。
アメリカ合衆国、ロシア、イギリスの核保有3カ国がこの覚書に署名。
また中国とフランスは別々の書面で若干の個別保障をしている
〇世界の問題の根底にあるもの
現在、共産主義・社会主義国は独裁主義国となっています。
米国も資本主義・民主主義から共産主義・社会主義、そして独裁主義的になってきています。
何が良いかは別として、
共産主義国も資本主義・民主主義国も「嘘」と「暴力」で統治されていることが世界の問題の根底にあります。
一番分かりやすい例は「イラクに大量破壊兵器がある」と、でっち上げて戦争を開始したことです。
嘘とは
プロパガンダ
情報操作(隠ぺい・捏造)
言論統制
暴力とは
秘密警察
スキャンダル捏造
強度の行動規制
この状態に陥っていることを理解することで世界動向が理解できていきます。
特に2020年から、嘘(言論統制)と暴力( 強度の行動規制 )は顕在化していると思います。
〇経済制裁のSWIFT排除とは
皆が疑問を持たないことに実は大きな問題があることも多いと思います。
米欧政府がロシアの侵攻への報復措置としてロシアの大手銀行をSWIFT (スイフト) から排除する経済制裁について合意しました。
SWIFTとは「国際銀行間通信協会」のことで、世界中の銀行間の金融取引の仲介と実行の役割を担っている団体です。
SWIFTから排除されると銀行間決済ができなくなることから経済的に大きなダメージがあります。
しかし、バイデン米大統領は侵攻前からロシアにSWIFTから排除すること明言していたのでプーチン大統領はそれを承知で侵攻しました。
ちなみに、EUはロシアからのパイプラインで購入している天然ガスに依存しているので、天然ガスの取引き銀行はSWIFT排除の対象外です。侵攻後、パイプラインで送られる天然ガス量は急増しています。
〇SWIFT排除は経済制裁にならない?
実はロシアは2014年に独自の送金ネットワークであるSPFSを創設しています。
その大半がロシア国内の銀行でまだ400行程度です。(SWIFTは1万行以上)
ところが今年に入りロシアは中国のCIPS(Cross-Border Inter-Bank Payments System)という送金ネットワークとSPFSの連携の検討を発表しました。
SWIFTから除外されてもロシアは中国と提携することで一定の国際送金ネットワークが確保されるのです。
中国のCIPSの中では中国人民元が基軸通貨となっています。
ロシアと提携することで、デジタル人民元という暗号資産の実用が加速しそうです。
ロシアと中国は隣国同士対立部分も多いですが、同じ反米で敵の敵は味方となり、ロシアへの経済制裁によって両国の結びつきが強くなると判断できます。
シアと中国が連合することは米国にとっては覇権が低下し、脅威が拡大することになります。
SWIFT排除は、少なくても基軸通貨を狙う中国には大きなメリットになるでしょう。
高い視点で捉えることは、世界の問題解決にも、自分の身を守るためにも、投資で利益を上げるためにも大切なリテラシーです。
激動の時代は、正しい情報を得て準備した者に富が移動する時です。
〇ウクライナおまけ
ウクライナといえば「ブダペスト覚書」の後の1995年に興味深いことがありました。
当時、ウクライナ国は日本で大使館を取得しようとしていました。
私のお客様が所有する土地が気に入ったものの、購入するのに資金がないので代わりにプルトニウムで支払いたいというオファーがきました。
前代未聞のオファーです。
また、その時、お会いした一等書記官は、オウム真理教に軍用ヘリコプターや自動小銃を売っていた張本人だったようです。
会った直後に日本の雑誌に顔写真入りで暴露されたことから慌てて帰国してしまい連絡が付かなくなってしまいました。 |
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