企業における「定年延長」が2021年の法改正で定められています。延長の是非が議論されることもありますが、活力を持って働き続けたいというのが多くの人たちの想いです。
むしろ先が長い若い世代の方が、活力を持って働き続き得られるか否かは切実な問題かもしれません。
年齢(による変化)を一つの目安としつつ、一員として適切な役割を担い、成果で応える場をつくることが、後進の展望となり、全体の活力を引き上げることにつながります。
◇70歳定年延長は「職場の大迷惑」!? アラセブンの働き方を専門家に聞いたリンク
<J-CAST 会社ウォッチ>より
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〜前略〜
○働いている60代の8割は70歳以上も働き続けたい
――若い世代に「70歳が働くなんて無理」という声が非常に多く、ショックです。そもそも70歳まで働こうという考えがおかしいのでしょうか。
「そんなことはありませんよ。私たちが今年(2018年)4月に働く主婦に『理想の引退年齢』を聞いた調査では、『65歳以上』が79%で、全回答者の平均が68.4歳でした。半数近い49%の女性が『70歳以上まで働きたい』と考えています。
また、内閣府が2014年に発表した『高齢者の意識調査』でも、全国の60歳以上の働いている男女に『何歳まで働きたいか』を聞いた結果、『70歳以上』と『働けるうちはいつまででも』を合わせると、実に80%の人が70歳以上まで働くことを希望しています。もちろん、『元気ならば』という条件付きですが」
――まさにそこです。「目が弱ってパソコン作業が続かない」「あちこちにガタがきて、病院通いをしなくてはならない」とトラブルを抱える人が多いです。それでもお荷物にならず、働き続けるには何が大事でしょうか。
「まず大前提として、もし若い世代が老いにフォーカスする中で否定的な意見を上げているとしたら、それは未来の自分に対して投げかけている言葉であることを忘れてはならないということです。70歳を超えても働きたいと考える人にとって働きやすい社会にするために、世代を超えて国民全員で知恵を出すことが大切だと考えます。
ただし、年齢にかかわらず、仕事の目的は最高の成果を出すことです。そのためにベストを尽くすという意味では、年齢の上下は全く関係がありません」
○アラセブンは年齢に甘えず、仕事で最高の成果を目指せ
――つまり、「70歳だから」と仕事で甘えてはいけないということですね。
「そのとおりです。年齢は関係なく、自分なりに仕事の成果にどう貢献できるかを考えて行動することが大切です。未経験業務なら一日も早く仕事を覚えて戦力になることを目指す。逆に、長く経験している業務であれば、その経験をどう活かせば成果に貢献できるのかを考えて実行する。
『自分が若いころはこうやった』と年下の同僚に言う場合、若いころのやり方がより成果に結びつくのならばよいと思います。しかし、自分が経験したやり方と違うから気に入らない、というのであれば、それは仕事の成果とは関係のない押しつけです。純粋に、成果につながる言動に徹して仕事に向き合えば、そのスタンスはきっと周囲からも歓迎されるでしょう。また仕事仲間として必要とされることで、自らも生き生きと働けるようになっていくと考えます」
――なるほど。あくまで成果を上げられるかどうかに徹するわけですね。職場の若い同僚は70歳労働者にどう接したらよいでしょうか。
「大きくは2つ。1つは、戦力としてしっかり成果を求めること。もう1つは、人生の先輩に対して人としての敬意を払うことだと思います。年齢に関係なく仕事仲間に成果を求めることは当然のことです。逆に、シニアだからと遠慮して成果を求めないとしたら、それはその人の能力を軽視し戦力として認めていないわけで、そんな失礼な話はありません。
一方で、仕事上はシニア層が後輩となる場合にも、人生では先輩。人として軽んじる言動をしては、心地よく働く環境とはなりえません。自分だって、年下から横柄な態度をとられたら嫌な思いをするはず。仕事場でも人としての尊厳は絶対です。戦力として成果を求めることと、人としての敬意を払うことの2つは、シニア層にかぎらず、女性、障害者、外国人、すべての人と仕事する場合に留意すべきスタンスだと考えています」
〜後略〜
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