欧米諸国は民族大虐殺(ジェノサイド)と非難決議をしているが、日本(政府も与党も)は腰が重く歯切れが悪い。秋の国会も今回の臨時国会も非難決議は先送りされた。今の政府は宏池会派で親中国。党の幹事長も旧経世会(元田中派)で親中国。先送りで煮え切らないのは想定通りである。
親中国なら親中国でもいいが、尖閣の領海侵犯も、中露海軍による日本列島回遊(津軽海峡通過から太平洋南下、大隅海峡通過、南西諸島経由で東シナ海に至る)の恣意行為も即辞めさせるよう通告するべきである。
自分たちが新中国を自負するのならば、領海侵犯を繰り返されての沈黙は許されない。堂々と主張して止めさせてもらいたい。最近では、共産党始め野党までもが異議を唱え始めている。何故、政府自民党に出来ないのか。
この2,3年香港の民主化が踏みにじられ、次は台湾侵攻が目前に迫っている。日本も友邦国を助けるか見て見ぬふりをするか選択の時は近づいている。
ウイグル人に対する同化の方法には驚くべきものがある。年月を掛けた血の漢人化政策で、徹底した監視社会の実現と両輪で、ともに成功を収めつつあるかに見える。本国を出て、民族解放運動の先頭に立つ人々を、国に残る家族(親、兄弟)を人質に追い詰めていく様は到底人間技とは想えない。これを行使している漢人も監視社会の圧力をもろに受けていることは間違いない。従って救いようがない現実が終わることなく続いていく。
我々に出来ることはないのか。モタモタせずさっさと国会で非難決議を採択し、米国やEU、豪州、カナダなどの価値観を共有する友好国と共にウイグル人の解放を中国に突き付けるしかない。経済関係がどうのこうのと逡巡している場合ではない。こんなことを見過ごしていては、中国の覇権など止めようがなくなる。
中国人から見た日本人は議論はするが誰一人決断を下さない。従って、事が起こってしまってからも、その責任は誰も取ろうとしない。全てが曖昧で強く出れば引くだけで、日本人(日本国)には意思というものがない。
、
確かに戦後の日本は中国人に指摘されるように、米国の支配に隷属したままで今日を迎えている。いつまでも許されるものではない。日本の意思を明確に打ち出す時期は目前に迫っている。 |
|