市場の支配構造(金貸し支配)
373066 宗教改革を土台にした社会革命による専制支配の解体@
 
森明幸美 ( 31 大阪 会社員 ) 21/12/08 PM00 【印刷用へ
奥の院は、宗教改革によってヨーロッパ中に戦争の火種をまき散らすと同時に、世界中に交易路と金融網を整備していった。そうして生き抜く基盤を整えた奥の院は、支配を終わらせるための次なる一手として社会革命による専制支配の解体に乗り出してゆく。その口火となったのがイギリスのピューリタン革命→名誉革命である。そこから、アメリカ独立→フランス革命…と世界中に革命は伝播し、現代社会を形作ってゆくこととなる。この革命の連鎖は何を意味するのだろうか?その共通構造と繋がりを抑えるなかでその本質を捉えてゆきたい。

■革命の共通構造
@支配に対する反発を生み出す
イギリス→アメリカ→フランスの革命で共通して出発点となるのは「支配に対する反発を生み出す」こと。しかし、支配に順応しきった者からは反発は生まれない。そこで奥の院は、支配に順応せずに自前で私権を獲得できる者たち=自由を求めるプロテスタントを送り込むことで支配に対する反発の火種とした。(実は、革命のほとんどは土着の庶民によって引き起こされるのではなく、流入した移民がその国の主導権を握ろうとして引き起こされるものなのだ。)
また、奥の院はプロテスタントたち自身による村落の運営を支援することで、支配体制以外の社会統合を実現させた。この実現態の存在によって、支配に順応してきた人々にも、社会統合の主体となる欠乏が喚起された。最初は、誰も住みたがらないような僻地での実践だったが、イギリス、アメリカと規模が大きくなるにつれ影響力を増していった。

A産業家や貴族が結集したくなる思想を流行らせる
革命実現に向けての二段階目は、「産業家や貴族が結集したくなる思想を流行らせる」こと。支配に対する反発が生じても、各人が不満を募らせているだけでは、社会は動かない。武力支配を覆すには、そのための武力と支配を壊した後の社会を導く思想=理論が必要になる。そこで奥の院は、王族に対抗する武力を担う貴族階級を巻き込む思想(ex.議会主義、三権分立、民主主義、自由・平等・博愛etc.)をつくらせ、支配に対する反発勢力を結集→拡大していった。そして、その思想を生み出したのもプロテスタント勢力の学者だった。

B武力と資力を支援して内乱を起こさせる
革命の最終段階は、「武力と資力を支援して内乱を起こさせる」こと。いざ内乱を引き起こしても、王族に対抗できる武力がなければ鎮圧されて終わる。奥の院は、雇い兵部隊や金貸し部隊を送り込み、内乱を煽っては戦況を見極めて実現に導いた。(その実現基盤があるからこそ、市民や貴族が決起し、内乱が引き起こされた)

★現代における革命とは?
現在、豊かさが実現してもなお、(支配の主体は変われど)支配社会は終わっていない。このまま奥の院に社会革命の主導権を握られたままで、人々は本当に充足して生きていけるのだろうか?
現代社会の閉塞感や人類の無能化は、全て頭の中が狂った観念で埋め尽くされ、本能⇒共認⇒観念のすべての次元で不具合を起こしているから。しかし、どこからも真っ当な観念形態が生み出されていないということは、奥の院すらもその観念を生み出せずにいるという事かもしれない。
今こそ、普通の人々が、「狂った観念による頭脳支配」に対する反発を基に、本能⇒共認⇒観念の真っ当な働きを導く観念=生命原理と自然の摂理=事実の追求の基に結集し、社会を変えてゆく時かもしれない。
この思考革命を実現し、もっと活力あふれる社会を創ってゆくために、奥の院の革命思考に同化してゆきたい(Aへ続く)
 
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