子育てをどうする?
371521 江戸時代の最先端子育ては全員参加型・体罰厳禁!イクメンが普通だった
 
長曾我部幸隆 ( 31 神奈川 会社員 ) 21/10/17 PM08 【印刷用へ
日本文化の入口マガジンより引用

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■世界も驚くイクメンパパたち
江戸の子育ては父親がリードして行います。子供が親の家業を継ぐことが一般的であるため、立派な後継者を育てることは「家」を守ることとイコールだからです。江戸の父親たちは、立派な後継を育てようと学問や家業を懸命に教える教育パパなのです。

「父親の背中を見て育つ」と言いますが、江戸っ子たちはまさに父親たちの仕事ぶりを見て育っています。というのも、江戸では「住」と「職」の距離が近いため、子供たちは日頃から父親の仕事ぶりを見る機会が多く、父親を手伝いながら仕事を覚えていくからです。

■「取り上げ親」に「名付け親」。いったい何人「親」がいるの?!
だからと言って、父親が育児の全てを担っているわけではありません。授乳はもちろん母親の仕事ですし、オムツの交換などは母親が積極的に行なっています。妊娠と出産は母親にとって大変な一大イベントですし、家業にも精を出す母親たちはさぞかし負担が大きだろうとお思いでしょう。ご安心ください。江戸では、育児は実の両親だけで行なっているものではないのです。
江戸の子供たちは、たくさんの「親」たちに囲まれて育ちます。「親」たちは、一緒に子供を見守り、数々の通過儀礼でその成長を祝います。この仮親制度には、両親だけでなく、祖父母はもちろん、親戚や地域の人々全員で子供を育てるという意識が強く表れています。

この背景には、乳幼児の高い死亡率があります。そのため、子供の成長はまさに奇跡であり、将来の江戸を担う子供は地域の宝であるわけです。

集団内での上下関係は厳しく、先輩が後輩を指導・教育する制度が整っており、そこに大人は介入しません。「親」たちなどの大人が子供の面倒を見るだけでなく、子供同士で面倒を見るのも江戸流子育てです。

■寺子屋で結ぶ一生涯の師弟関係
さて、およそ70%〜80%と言われる江戸の識字率及び就学率は、諸外国と比べてもトップクラスを誇っています。この高い教育水準を支えているのが寺子屋の存在です。

寺子屋で働く先生たちに教員免許はなく、他に仕事をしながらボランティアとして子供たちを教えている人がほとんどです。先生たちは、子供たちや地域からの尊敬の意だけで十分満足しているわけです。

■日本はまるで「子供天国」?
子供が一日中のびのびと楽しそう? 子供を厳しく躾け、時には体罰も辞さない欧米と比べると、江戸の子供たちは甘やかされているように見えるかもしれませんね。江戸では、大人は子供の遊びにあまり干渉せず、子供同士で勝手に遊ばせるのはごく自然のことです。江戸の親たちは子供同士のコミュニティーを尊重し、子供達はそのコミュニティーでの集団行動を通して多くを学びます。

このような教えに則って、子供たちは体罰ではなく言い聞かせを通じて親や地域の人からの教えを受けます。また、子供たちは幼い頃から多くの大人と関わり、大人の世界を目の当たりにします。

子供でも家業を手伝いますし、芝居や寺社巡りなどにもついていきます。大人と子供の間の敷居が低く、子供たちも幼い頃からより小さな子の面倒を見るなど、一人の人間として役割を果たすことで、体罰なしでもきちんとした大人に成長できるのでしょう。
また、他国との競争を気にする必要のない鎖国下にあることが、子供をのびのびと育てる余裕に繋がっているのかもしれません。
 
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