日本人の起源(縄文・弥生・大和)
370603 土偶の正体、植物の精霊?
 
井上宏 ( 50代 新潟 建築コンサル ) 21/09/17 PM01
土偶は、植物の実の形から?毎年の食糧、重要な自然からの恵みに感謝して、土偶をつくった。

それが下記著者の竹倉さんによると以下だという、
ハート形土偶は、オニグルミの実、
中空土偶はシバグリ
椎塚土偶(山形土偶)はハマグリ
みみずく土偶はイタボガキ
星形土偶はオオツタノハ
縄文のビーナスはトチノミ
結髪土偶はイネ
刺突文土偶はヒエ
遮光器土偶はサトイモ
・・・・
そういえば、最近まで農村の家の脇には必ずクルミやクリの木を植えていた。それも縄文以来の習わしだったのかも。

『土偶を読む、130年解かれなかった縄文神話の謎』竹倉史人氏 の一部内容

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 土偶は縄文人の姿をかたどっているのでも、妊娠女性でも地母神でもない。〈植物〉の姿をかたどっているのである。それもただの植物ではない。縄文人の生命を育んでいた主要な食用植物たちが土偶のモチーフに選ばれている。

 すなわち、土偶の造形はデフォルメでも抽象的なものでもなく、きわめて具体的かつ写実性に富むものだった。
土偶の正体はまったく隠されておらず、常にわれわれの目の前にあった。

なぜ一世紀以上、土偶の正体がわからなかったのか。
それは、すなわち、それらの〈植物〉には手と足が付いていたからである。
 じつはこれは、「植物の人体化(アンソロポモファイゼーション)と呼ばれるべき事象で、土偶に限らず、古代に製作されたフィギュアを理解するうえで極めて重要な概念である。

ほぼすべての文化で見られる植物霊祭祀
 19世紀末にイギリスの人類学者ジェームズ・フレイザーが著した『金枝篇』。
 植物の栽培には必ずその植物の精霊を祭祀する呪術的な儀礼が伴うことを、彼は古今東西の事例をあげて指摘している。
「野生の思考」を生きる人びとにとって、植物を適当に植えるということはあり得ない。播種(はしゅ)が行われるのは単なる畑ではなく、植物霊が集う聖地だからである。一粒の小さな種が発芽し、伸長し、何倍もの数の種を実らせるのはまさに奇跡であって、精霊(生命力)の力と守護がなければ絶対に成就しない事業である。それゆえ播種にあたっては、植物の順調な活着と成長を精霊に祈願してさまざまな呪術的儀礼が行われる。

 古代人や未開人は「自然のままに」暮らしているという誤解が広まっているが、事実はまったく逆である。今日われわれが科学技術によって行おうとしていることを、かれらは呪術によって実践するのである。
 呪術が科学技術より優先する社会において重要なのは、儀礼を通じて、自分たちが資源利用する植物の精霊と円滑なコミュニケーションをとること。とりわけその食用植物が自分たちの食生活の中心となっていたり、交換財としての価値が高い場合には、「植えっぱなし採りっぱなし」ということはあり得ない。

有名な遮光器土偶は縄文晩期(2700年〜3200年前)に主に東北地方で製作された。竹倉さんの土偶研究の発端となった土偶であり、モチーフはサトイモだった。  寒冷地では種イモの貯蔵が難しく、腐敗防止の魔除けとしてサトイモの精霊像が作られたのである。 頭部は親イモで、そこから子イモをもぎ取った跡が遮光器状の両目の原型となる。紡錘形の手足は子イモの形。頭頂部のスペード模様はサトイモの葉を表わし、斜め上向きの小さな鼻は、子イモの伸びる葉である。 つまり土偶は、女性や宇宙人ではなく、対象とする有用植物を写実的なモチーフとし、それを顔など人体各部に配置した形態なのだ。 そして晩期の終盤に、遮光器土偶が消えるのと前後して最後の土偶、結束土偶(イネ)と刺突文土偶(ヒエ)が登場する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
面白いのでぜひお読みください。

参考記事:日本考古学史上最大の謎「土偶の正体」がついに解明(2021年4月24日)|BIGLOBEニュース
 
List
  この記事は 370427 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_370603
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp