市場の支配構造(金貸し支配)
370222 『近代日本』の核心は、江戸時代に作られた。(明治になって金貸しが作ったのではない。)
 
山田真寛 ( 50代 愛知 経理 ) 21/09/01 PM04 【印刷用へ
明治維新を肯定的にとらえる史観(司馬史観など)の見直しが進んでいる。
実の所、明治維新を主導したのは、山口の田布施一味と古代からの朝鮮閨閥であるのは間違いなくいまだに日本を牛耳り、日本人を染脳支配している。これは確かに重要な事実であるリンク

しかし、このような「明治維新の見直し」にも落とし穴がある。結局日本人は、金貸し(→田布施一族)に振り回されてきただけではないか?と自らの歴史に対して不可能視してしまう。そうではない。明治日本という近代国家は、すでに江戸時代に核心が作られていたのだ。
日本人自身が、近代日本を作り上げたのだ。

=====================================
『近代日本』の核心は、江戸時代に作られた。(明治になって金貸しが作ったのではない。)リンク

日本では金貸し支配がいまだ強い。日本は戦後に従米国家になったのではなく、明治以来金貸しの支配下にあった。むしろ、金貸しの意を受けた反幕府勢力が、その支援の下に権力を握った。それほど金貸し支配は日本に深く巣食っている。この見方は、従来の司馬史観を覆す、重要な事実認識だと思う。

欧米列強を前に日本人が一丸となって外圧に対応して日本は近代国家になり、さらには、最先端の先進国にまでなった。極端に言えば、これらは全て金貸しがやらせたことに過ぎないのであって、日本人はただただ振り回されてきただけということになる。

しかし、このように金貸しが近代日本を作ったとする見方に留まるのも、また、不十分だと思う。

歴史の事実はといえば、日本は、江戸時代にはすでに近代国家、工業国として突き抜ける「核心の構造」を自ら作っていた。金貸しが日本を近代国家にしたのではなく、江戸時代に日本人が自らの手で作ったのだ。

そもそも近代化とは何か。それは武力支配から、資力支配へと、社会のシステム、活力源が転換していくことである。

欧州では18世紀に産業革命に入るが、それに先行してイタリアの東方貿易、ポルトガルスペイン、英仏の世界侵略、その後、最終的には大衆需要を対象にするため産業革命がおこった。これらは一直線に起こっており核心は資力支配への転換である。(科学技術や産業も、市場社会の要請で発達した。)

日本では江戸時代に武力闘争が終焉(封鎖)し、幕府・藩の政策は生産力拡大(農耕地拡大)へと収束する。結果、生産性上昇とそれによる人材余力から多様な商品作物、手工業が発達し、都市拡大による需要増がさらに工業の発達を促し市場社会が発達する。農業生産拡大、大都市形成、工業生産、物流網、識字率、人々の可能性収束、あらゆる点で市場社会は完成していた。実際、19世紀に入るころには、工場を作ったものが賃労働者を集め、分業と協働で加工生産をする工場制手工業も現れた。

だから黒船がやってきたとき、日本人自身の意識に反して、事実はといえば、準備万端、いつでも来いの状態だった。市場社会として一気に進化する準備が整っていたし、市場社会で産業⇒科学技術を吸収、肉体化する動因が十分なので、明治維新からたった40年でロシアに勝利したのだ。江戸の社会変動に比べたら、明治維新は本質的には大した変化ではない。(金貸しは、日本がそういう経済構造を既に持っていること、強国になる潜在力をもつことを見抜いて、ロシアや中国にぶつける駒として育てた。)

司馬史観はもちろんだが、金貸し史観(金貸しが日本の近代化を主導したとする見方)でも、金貸しに踊らされるだけだと思う。江戸以来、(縄文の伝統に加えて)日本人が作ってきた社会の力について改めて認識する必要がある。

(市場社会と言っても、日本と西欧では根本的に異なる部分が大きい。それ自体非常に重要な議論になりますがリンク、武力支配<資力支配への転換したという意味で、「市場社会」としています。)
=======================================
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_370222
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp