本能⇒共認機能⇒観念機能
3692 認識(平野令さんmsg542、越見東太さんmsg584へ)@
 
和同けいすけ ( 23 福岡 学生 ) 01/04/27 AM03 【印刷用へ
るいネットの開設ということで、それぞれの秀作掲示板を読んでいたところ、自分の発言にお二人の意見が付いているのを発見しました。ありがとうございます。遅くなりましたが、答えさせていただきます。

まず、542(平野令さん)。
精霊信仰的認識と物理学的認識(以下「精霊」「物理」と省略)とは共に、サルまでに本能として獲得してきた感覚機能(五感)では対象化できなかったモノの認識機能であり、同じ精神の働き、脳神経回路、認識機能、ということですが、やはり異なる認識だと私は考えます。

平野さんの例に、
精霊信仰に引きつけて言えば、風で木々が揺れるのは「風の霊が木を揺すっているからだ」というかたちで、「風という自然現象」の背後に見えない「風の霊」の存在を措定した精神の働き。
物理法則に置き換えれば、風で木々が揺れるのは「風圧という力が枝葉に作用したからだ」というかたちで、「風という自然現象」の背後に見えない「風圧力」の存在を発見した精神の働き。》
とありますが、この風で木々が揺れるのを知覚する瞬間、つまり、未だ認識にまで至らない、あいまいで、モヤモヤした状態があると思います。この状態は、感覚機能(五感だけでなく熱覚や平衡感覚や方向感覚や筋肉感覚など全ての感覚)が協働して、より具体的な認識に至ろうとしている状態であり、サルまでに本能として獲得してきた感覚機能も含まれると言えます。そして、この状態を残しているのが「精霊」であり、この状態とのつながりを失って存在するのが「物理」である、と私は考えます。
風で木々が揺れたとき、「風の精霊が怒っている(精霊的認識)」という認識に至る場合、そこには風が吹いたその瞬間に感じた冷ややかな温度、木々が揺れたとき見た木の葉が散乱する様子、あるいはそのとき飛び立った鳥の様子などが含まれています(多義的)。しかし、「風の圧力が作用した(物理的認識)」という場合、ただ、風力の法則に演繹的にあてはめただけで、諸感覚が協働しているモヤモヤ状態とのつながりはなありません。(一義的)。そこに諸感覚機能の協働している状態が含まれるか否かという差異により、「精霊」と「物理」とは異なる精神の働きであると考えます。いかがでしょうか?
 
 
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