恋愛って、何?結婚って、何?
36484 性幻想の共認は現実捨象の構造と表裏一体
 
阪本剛 HP ( 28 千葉 SE ) 02/07/19 PM11 【印刷用へ
> だから、その幻想をかきたてるようなエッセンスを凝縮した小説や芸能が恋愛のお手本になるのも当然で、ってことは、私たちがしてる恋愛も、現実から離れた幻想=代償充足という点では同じなのでは?

◆恋愛のロマンチシズムは不全の生んだ倒錯

 例えば恋愛とは、始まれば、いつか終わりが来て、片思いや、すれ違いに思い悩み、そして失恋の痛手がつきものだ、とされてきました。
 小説や映画など芸能の中の世界では、このようなストーリーが当たり前なんだ、とされてきました。
 そして、これがロマンティックであり、ドラマティックなんだとされてきました。

 が、よく考えれば、これらの「定説」は不全ばかりがつのることの負け惜しみが生んだ倒錯、悲劇の主人公を演じることの自己陶酔、ナルシズムではないでしょうか?

◆性幻想の共認は現実捨象の構造と表裏一体

 つまり、現実に先だって自分の望む理想=幻想観念があって、幻想に埋没している間はいいけれども、それは現実との乖離・衝突・懊悩が必ずつきまとうのです。

 なぜ、このような不全感が常態であるのか?

 それは、男女関係を含む、人々を導いたあらゆる観念が、私権時代のあらゆる領域の共通項である、事実の構造的な理解に対する軽視、現実捨象の構造に根差しているからです。

 思えば、私権時代に性幻想がこれほどまでに発達したのは、この現実捨象の構造と背中合わせだったのでしょう。

◆非充足→非現実→非存在のベクトル

 幻想に向かえば向かうほど、現実の不全感はますます募り・常態化し、さらに高度な(倒錯した)充足を与える幻想が必要となる悪循環です。

 しかし、性関係にことごとく幻想が必要とされていた、ということは、本質的にそれは現実ではない、ということです。
 言い換えれば、充足がないゆえに幻想が必要だったのであれば、非充足→非現実→非存在化するベクトルが、私権時代の男女関係には流れていた、ことを意味します

 この幻想の中にただようボウフラのような存在で終わるのか、現実の充足を追求する可能性に向かうのか。
 この選択が、新しい男女関係の「当事者」たりえるか否かを決定するのでしょう。

 
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