これからの暮らしはどうなるの?
35519 新しい現実による再統合は、既に実現している
 
小西康雄 ( 38 大阪 ) 02/07/06 PM11 【印刷用へ

るいネットの○サイトにも登録されている「無茶々園」が先日の新聞記事に載っていました。ご指摘の内容が既に実現している好例かと思いますので紹介します。

(以下新聞記事要約)
無茶々園のある地域ではスプリンクラーによる農薬散布を地元農協が推進していたそうです。以前に現代版「環境・農業」でも批判があったように、農協は農器具や農薬等の販売と、農作物の集荷によって農家を囲い込むことでその経営が維持されています。

そんな中で、農協に属さない農事組合法人の無茶々園は以前から減農薬・有機栽培のミカンづくりを進めてきましたが、3年前に農協に属する生産農家が相次いで無茶々園に移って構成メンバーが急増、農協を通さないミカン畑が地域の6割以上に拡大したそうです。
(新聞では明確に書かれていませんでしたが、農協と無茶々園とが対立関係にあったことは容易に想像されます。)

農薬散布しないミカンは規格外となって農協を通じて出荷することが出来なくなりますが、無茶々園は消費者のニーズに答えることによって、むしろ市場に左右されない良質な会員制の販売網を構築していました。
実際に2001年産の温州ミカンは全国的に大豊作で市場価格が暴落して、この地域の農家の手取りもキロ70円まで落ち込んだそうですが、無茶々園では採算ラインの170円前後を確保できたそうです。

このような無茶々園の実績は周辺農家の参加をさらにすすめることとなり、その結果、農協も(これまで認めていなかった)組合員の減農薬栽培を認めて、市場外の販路開拓に協力するようになったとのことです。
(要約ここまで)

この記事で一番納得できたのは、無茶々園理事長の以下の言葉です。
「我々は農協組織と対決して勢力を拡大しているわけではない。環境保全型農業は時代の要請だし、減農薬栽培へ転換する生産農家が増える本当の理由だ。」

これまでの革命運動は要求と否定だけで、結局は何も実現することが出来ませんでした。
しかし、るいネットで提起されている自主・自立・肯定視の革命運動は、この例のように社会が求めるものに向かって力強く実現されてゆくのだと思います。

 
List
  この記事は 35273 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_35519
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp