人類の起源と人類の拡散
351621 オランウータンの鳴き声、言語進化の様子表す=研究
 
久里亜 ( 30 千里丘 会社員 ) 19/12/04 PM11 【印刷用へ
BBCニュースより、オランウータンの鳴き声、言語進化の様子表す=研究リンクを紹介します。

****

オランウータンの鳴き声を長年にわたり調べてきた英ダラム大学の研究者が、人類の言語の発声の手がかりを得られるかもしれないと報告した。
アドリアノ・レイス・エ・ラメイラ博士は、オランウータンが唇をキスするようにとがらせて発する音を4000件以上録音し、分析した。その結果、オランウータンが発する子音の羅列のような鳴き声には、様々な意味があるようだと分かった。
英科学誌「ネイチャー・ヒューマンビヘイビヤー(人間行動)」に発表された論文で、博士は「人類の言語は非常に発達していて複雑だ。伝達しようと思う情報のほとんどすべてを音に置き換えることができる」と書く。
「そのため人類が言葉を使って複雑なメッセージを伝達するようになる前には、もっと基本的な形があり、そこから言葉が発生したのではないかと我々は考えがちだ」
「そこで我々はオランウータンの発声行動をタイムマシーンとして使い、人類の祖先がやがて子音や母音となるものの前段階の音を使っていた時の様子について、検討してみた」
研究チームは、オランウータンが発するキスのような音に注目した。多くの子音と同様、オランウータンの出す「t」、「p」、「k」に似た音は、声よりも唇や舌、顎の動きに依存しているからだ。

「キスの摩擦音に声帯の動きは関係ないので、聴覚に届く音としても、口から発せられる音としても、子音に近い」とレイス・エ・ラメイラ博士は説明する。
言語研究において、子音に特化したものはこれまで非常に少なかった。しかし子音研究の第一人者、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のセルジュ・ウィック教授は、子音は言語の進化に欠かせない積み石のようなものだと話す。
「多くの場合、ヒトの言語では母音より子音の方がたくさんある。そして積み上げる石が多い方が、いろいろな音の組み合わせを作り出せる」
研究チームは、野生のオランウータン48頭から4486種類のキス摩擦音を収集した。数千時間に及ぶ鳴き声を聴くうちに、オランウータンたちは摩擦音に様々な情報を込めていることが分かった。
人間が同じ意味を伝えるために、いろいろな音の組み合わせを使う(たとえば「車」「自動車」「乗り物」というように)のと、似ているのではないかと研究チームは推察。「オランウータンは、自分の伝えたいことが相手に確かに伝わったか確認しているようだった。そのために、同じことを違う音の組み合わせで繰り返しているように聞こえた」という。
研究者たちは、複雑な言葉を作ろうと集中的に努力したというよりは、こうした「余分」、つまり意味は同じだが音は違う音の組み合わせによって伝達内容を強調したことが、初期の言語の進化につながったのではないかとみている。
レイス・エ・ラメイラ教授は、「伝言ゲームのように間違って伝わらないようにするため、必要なことだったのかもしれない」と付け加えた。
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_351621
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
オランウータンも人間と同じように過去の出来事を伝えることができるのか 「生物史から、自然の摂理を読み解く」 19/12/09 AM00
351665 オランウータンも人間と同じように過去の出来事を伝えることができるかもしれない 孫市 19/12/06 AM00
351664 オランウータンはヒトの声をマネできる事が判明!【動画】最新動物行動研究 孫市 19/12/06 AM00

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、49年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp