脳回路と駆動物質
346071 脳は個々ではなく、全体を把握して記憶する
 
森山みくり 19/05/21 AM01 【印刷用へ
脳の容量には限界がある
    ↓
個々の事象を全て覚えるのは不可能
    ↓
脳は全体像を把握しようとする
    ↓
しかし、学校の試験は教科書の隅々まで暗記させる
    ll
脳の本来の働き方とは異なることを学校は強いている

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以下、引用リンク

皆さんには、頭に入っていると思っていた知識がいざ本番になってみると思い出せなかったりした経験はありませんか。

 テスト当日、問題が配られてざっと目を通してみたら、その内容は家で勉強しているときに何度も目にしたもので、テキストや参考書のどのあたりにあったかもイメージできるほどでした。

「これはいけるぞ!」と思って、いざ始めてみたらなぜか答えられない。

 その感覚は芸能人の顔は思い出せるのに、名前が出てこないときと似ています。

 最初は少しあせりますが、まあ絶対に知っている内容なのでそのうち思い出すだろうと考えて先に進みます。

 ところが他の問題を答え終わってもいっこうに思い出せず、どんどん時間だけが過ぎ、ついに終了時間となってしまいました。

 テスト終了後、友だちに答えを聞いたところ、やっぱり知っている答えだった……。

「覚えているのだけれど、出てこない」

 潜在意識に記憶できていることは間違いありません。

 それではなぜ、答えが書けなかったのでしょうか?

 それは、その答えに関する知識の脳への保管状態に問題があったからなのです。

 ここまでお伝えしているように、人の脳はとても優秀です。その優秀さが、時にはアダになることがあるのです。

 脳は勉強内容の個々の要素をまとめ上げて、なるべく全体像を見ようとします。個々に注目するよりも、その全体像の概念を優先して覚えようとします。概念なので、文字ではなくいわばニュアンスのようなものです。

 そして後になってから勉強中にそのニュアンスに出合うと、「ああ、あのことか」と、その勉強対象の全体的な概念を思い出すことができるのです。

 これはたくさんの物事を学習する場合にとても重要な能力ですが、試験となると少し厄介な能力なのです。

 なぜなら試験の解答形式のほとんどは、選択するにせよ記述するにせよ、文字の形で答えを表現する必要があるからです。

 つまり知識や考え方をイメージの状態ではなく、言葉として認識しておく必要があるのです。

 単に思考力を鍛えるのが目的であるならば、この勉強方法でもまったく問題ないと思いますが、アウトプットの結果が重要な試験やテストの場合には、その概念のかたまりから答えを具体的な言葉の形で取り出せるようにしておかなければなりません。

 そのために必要なことが、その内容を口に出して説明したり、文字にして書いたりして、言葉としてアウトプットできるかを事前に確認しておくことなのです。

 覚えているのに答えが書けない裏には、こういうことがあったのです。

 さらに、テキストや参考書で理解できた部分にマーカーをしたりアンダーラインを引いたりした経験がある人も多いと思います。

 確かにそうすることにより、覚えたような気になります。自分は勉強しているのだという満足感も得られるでしょう。

 けれども、そこで終わらせてしまうと、単にニュアンスを覚えているだけで、具体的な言葉としての答えが書けないという落とし穴があるのです。

 そうならないためには、マーカーを引いた箇所などは言葉にして説明できるか、一度確認しておくとよいでしょう。それがさらに自分にとっての経験となり、記憶を強化することにもつながります。

 試験を目的とした勉強に限っては、知識というのは昔でいうところの右脳的作業、つまりイメージで覚えるだけではだめで、左脳的作業、要するに言葉にする作業も同時に重要なのです。

 この右脳的、左脳的、両方の「脳力」をフルに活用することで、さらに皆さんの脳は「まかせられる脳」になっていきます。
 
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