学者とマスコミはグルで頭脳支配
33823 選択肢から選ぶだけの「与えられた自由」
 
阪本剛 HP ( 28 千葉 SE ) 02/06/17 PM07 【印刷用へ
> そして「豊かさ」が普遍的に共認された目標となると、恐ろしいことに、もはや誰もそれが『必要か、必要でないか』などと考えなくなる。(33821

 この指摘は、現在の社会体制が、いかに非人間的であるかを、的確に示しているように思う。

◆「選択肢」から選ぶだけの「自由」

 市場経済の繁栄によって物的な豊かさが完成し、また社会保障制度が浸透し国家による福祉の恩恵が行き届くようになる。
 しかし、結果として、人々は既製の選択肢から選び取るのみの、消費社会ができあがってしまった。

 人々は、「選択肢から選ぶこと」を「自由」と呼び、この「自由」を何よりも重要だと思わされてきた。
 そして、就職や、選挙制度や、日常の娯楽を見れば明らかなように、自由に生きることとは、マスコミや専門家が作った「既存の選択肢」から選ぶことと同義になってしまった。

 統合階級の仕事は、いかにこの「自由」が大切であるか、そして「自由」を守っている自分たちがいかに重要か、を美辞麗句を用いて力説することに終始してきた。

◆「不必要」なものをありがたがる「自由」から脱すること

 だが、この「自由」は、「真に必要なことは何か」、を果てしなく忘却せしめる「自由」であったのではなかろうか?

 逆に言えば、人々に与えられた「自由」とは、「不必要の自由」すなわち「真に価値のないものを与えられてありがたがる自由」、「既存の制度の檻の中でうろつくことを喜ぶ自由」、「誰かに決めてもらうことで安穏とする自由」であり、その「自由」に洗脳されることであったと言えるかもしれない。

 つまり「(真に必要なことは)何も考えなくなる不自由」、「(真に必要なことは)何も変えられない不自由」、「(真に必要なことは)何も決められない不自由」と一体であって、要するに奴隷や家畜の「自由」である。

 「今、何が真に必要か?」を判断する。
 このことこそ、統合階級の支配の檻から脱し、社会を真に変革するための第一歩なのではなかろうか。

 
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