共認運動をどう実現してゆくか?
336180 「これまで誰も思いついた事のないようなまったく新しいもの」+「懐かしいもの」=あっ、その手があったのか!
 
田野健 HP ( 57 兵庫 設計業 ) 18/06/03 PM08 【印刷用へ
内田樹さんのブログの最近の記事で「街場の憂国論」文庫版のためのあとがきの最後に下記のようなくだりがありました。
すごく印象に残っていたので、内田氏の書いた言葉を起点に少し追求してみたいと思います。

>これから日本はどうなるのでしょう。先ほど「潮目の変化」が来ていると書きました。僕はそう感じます。それでもまだ日本人は「次の夢」を見つけることができずにいます。(中略)
日本人はこれからどんな「夢」を見るべきなのでしょう。そもそも果たして「次の夢」を見ることができるのでしょうか。この問いに軽々に答えることは自制しなければなりませんけれど、それでも一言だけ言わせてください。そのような国民を統合できる「夢」がもし存在し得るしたら、それは「これまで誰も思いついたことのないようなまったく新しいもの」であると同時に「あ、それね。その手があったか」と聞いた全員がたちまち笑顔で得心できるような「懐かしいもの」でなければならないということです。新しくて、そして懐かしいもの。そういうものを見つけ出すのはたいてい若い人たちです(老人にはいささか荷が重い仕事です)。
〜以上、リンクより抜粋。

内田氏の表現する「夢」はかつては豊かさの実現であり、かつてはアメリカ追従からの自立であり、国民、国家が一体になって向える対象を指しています。豊かさを実現した現在、既に夢に変わるものはないのかもしれません。しかし、内田氏は敢えて次の夢はあるのではないかと促しています。

私も確かにあると思います。ただ夢という表現を使うと違うかもしれません。内田氏が書いた国民を統合できる「何か」が必要であり、それは「これまで誰も思いついた事のないようなまったく新しいもの」なのだと思います。そして新しいもののヒントは「懐かしいもの」。

懐かしいもの⇒人間が本来持っている能力や活力を呼び戻す、まさに本能や共認に直結するような統合方針や行動方針を出せるかだと思います。
それはまさに「あっ、それね。その手があったのか」となります。

例えば、
学校に頼らない教育、学びであったり・・・。
学校のない社会に変えてしまうことだったり・・。
お金や時間に縛られない仕事だったり・・・。
多くの人が活力を生み出せるしくみだったり・・・。
政治家に拠らない社会の統合の仕方だったり・・・。
新しい仲間や仕事を生み出す仕組みだったり、その実現態だったり。
高齢者が社会の中で意欲をもって生きていける試みだったり。
今の制度の外で考えれば、方針は無数にあります。そしてその具体的方針を立て、実現していけるか、トライ&エラーの繰り返しの中で少しずつ照準が定まっていく。

内田氏の言うようにそれを見つけ出すのは若い人というのも非常に納得します。
今、学校どうする?という議論をする中で、方針が出たら腰軽く直ぐに動こう、動いてみようとするのは中学生、高校生の若者達です。今、若者達は夢ではなく、現実を変えようとしています。
 
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