宇宙・地球
320184 【宇宙気候】 太陽活動の『200年周期(極小期の発生)』と『1000年周期(極小期の頻発)』
 
麻丘東出 ( 56 兵庫 ) 16/10/04 AM00 【印刷用へ
太陽表面は磁場で覆われ、その磁場はダイナミックに変動しているが、そこには周期性がある。
@太陽表面の磁場変動(黒点の増減)リズムの『11年周期』(318104)。
Aそれに太陽の磁場反転のリズムが重なった『22年周期』。(319669
→この@11年周期とA22年周期が、太陽活動の基本周期。
B基本周期のなか、太陽活動の極小期が“発生”する『200年周期』。
Cそして、マウンダー極小期のような黒点のない時期が“頻発”する『1000年周期』と『2000年周期』。

《直近1000年間の太陽活動の極小期》
 ・オールト極小期  (1010〜1050)
 ・ウォルフ極小期  (1282〜1342)→オールト極小期と@272年
 ・シュペーラー極小期(1416〜1534)→ウォルフ極小期と@134年
 ・マウンダー極小期 (1645〜1715)→シュペーラー極小期と@229年
 ・ダルトン極小期  (1798〜1823)→マウンダー極小期と@153年

この太陽活動の1000年周期こそが、ここ最近1000年間における気候の特徴的な変動パターンを生み出している主な原因といわれている。
9世紀頃からの、中世の太陽活動活発期と呼ばれる時期、そしてその後、オールト極小期→シュペーラー極小期→マウンダー極小期→ダルトン極小期と呼ばれる太陽活動の低下が約200年周期で発生し、その後、太陽活動はふたたび活発化した。
これらの変動に対応する形で、地球では、中世の温暖期と呼ばれる時期、そしてそれ以降19世紀初頭にかけて小氷期と呼ばれる寒冷化、その後に小氷期からの回復を経験している。

小氷期と呼ばれる寒冷化の期間、気温は北半球で最大0.7℃程度低下したといわれている。しかし、小氷期になり0.7℃低下という数値からは想像できない現象が多数報告されており、実際には場所によって大きく異なって、2.5℃気温低下したといわれる地域もある。

・平均気温が1℃下がると、例えば西ヨーロッパでは、植物の生育可能期間が3〜4週間短くなる換算になる。
・さらに、小氷期では降水パターンも変わっていたことがわかってきており、気温低下に降水量の変化が追い討ちをかける。
・小氷期の名前の由来ともなっているように、北ヨーロッパを中心に氷河が拡大し、氷河の先端が高度にして数百bの単位で前進。
→小氷期で、氷河が前進して耕作地が減少、寒冷化で気温低下し生育期間が減少、さらに降雨量の低下が追い討ちをかけ、穀物収穫量が大幅に減少。
それにともない、栄養失調による感染症の増加で、例えばフランス、ドイツ、フィンランドなどで数十万〜数百万単位での死者が報告されている。
日本も、小氷期の気温低下の影響が強く見られた地域であることがわかっている。古日記からサクラの開花日の推移をたどり、中世から現代にかけての毎年の気温を復元すると、小氷期で京都の冬気温が2.5℃低下していたことが示されている。

歴史的に見ても、小氷期がきっかけになって、農業を基盤とする時代の中国王朝の盛衰が、気候変動と密接にリンクしていたという研究結果も報告されている。また、食糧難や、牧草の収穫量にともなう家畜の飼育への影響が、北方の遊牧民族の南下移動を引き起こしたこととも関係している。


※1000年周期に従えば、太陽活動はまだ活発期→地球の温暖期が続くことになるが、200年周期に従えば、太陽活動の極小期→地球が小氷期にいつ突入してもおかしくない。また、地球の氷期・間氷期の10万年周期(319954)に従えば、現在の間氷期が終わり次の大きな氷河期がいつはじまってもおかしくない。
11年周期、22年周期、200年周期、1000年・2000年周期、(さらには10万年周期)を複眼で見て、どのような法則が見出され、それにより今後の地球環境が予測できるか?
 
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