共同体社会の実現
311226 思考を解放し、生きる意欲を再生する新しい教育
 
岡田淳三郎 ( 70代 大阪 経営 ) 16/01/10 AM10 【印刷用へ
貧困の圧力が残存し私益の追求が第一だった頃は、近代思想も輝きを放っていたが、人々が飢餓から抜け出した’65年になると近代思想は一気に輝きを失い、見捨てられていった。今や、そんな物を信奉しているのは、その観念でメシを喰っている学者かマスコミ人ぐらいである。それ以来、50年間に亙って無思想・無気力・無関心の時代が続いてきた。
そして、人々を窮極の思考停止に陥らせ、50年を経て行き着いたのが、生きる意欲を失い、「仕方なく生きているだけ」の現在の子どもたちの姿である。しかし、それは子どもだけではなく、20代の若者も、40代の壮年も、同じなのかも知れない。(大学は、もはや役に立たなくなった近代観念を金を取って教えているが、それは詐欺ではないのか。その年齢の4年間〜6年間は、かけがえのない時間なのだが・・・)

もはや、勉強以前に、生きる意欲から再生し直さなければ、どうにもならない。そこで、(類塾で実施していることだが)現実の生々しい社会現象(新聞記事)をテキストにして5人前後のグループワークでその背後構造の解明に取り組ませてみると、子どもたちは見違えるように生き生きと追求し始める。本来、仲間と追求することは楽しいことだが、子どもたちはそれを体感する。そして、新しい事実を知る度に、何らかの思い(小さな志)が芽生えてゆく。こうして追求充足と小さな志を原動力として、本物の追求心が形成されてゆく。
講義型の教える教育から、グループ追及を中心とする追及型の教育への転換は、類塾だけではなく各地で行われている。それは、勉強圧力が無効になった'13年から始まっており、すでにハーバード大や東大は追及力の育成を目指して追及型教育へと大きく舵を切ったし、都立の日比谷高校や西高や両国高、あるいは京都の堀川高校も追及型教育を実践してきた。

そして、遂に'16年入試において、これら追及型教育に転換した公立高校が東大・京大合格数を大きく伸ばす結果となった。高校入試でも、生徒たちの自主追及グループの活動が活発だった類塾の教室は軒並み94%以上のきわめて高い合格率を達成した。
これは、追及型教育が子供たちの意欲を再生するだけではなく、入試でも勝つことを実証したという意味で、画期的な出来事である。これは、教育革命と呼ぶに値する。
こうして各地で、詰込み型の教える教育からグループ追及を中心とする追及型教育への移行=教育革命が進行中である。

それは、子どもだけではない。類グループが主催する、若者を対象とする実現塾や、シニアを対象とする老人大学でも同じである。皆が、追求充足を体感して、志を芽生えさせ、追求力と認識力を上昇させてゆく。

どうやら、思考を解放する時代が来たようである。それは、50年に亙る無思想の時代から、事実追求の時代への大転換であり、そこで必要なのは唯一つ、追求充足の場を用意することである。それが必要なのは、学校や塾だけではない。それは、仲間が居る所ならどこででも、実現できる。むしろ日常の至る所で追求充足の場が生まれれば、それだけで社会は大きく動き出すだろう。
 
List
  この記事は 311196 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_311226
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
340435 わからなくて、面白かった! 女の職場話 18/10/31 PM05
334394 お上が握る私権(資格=権益)範囲での無理強いを炙り出す必要がある 酒井俊弘 18/03/27 AM09
328533 人は、天賦の才を決して私物化してはなりません 女の職場話 17/08/03 PM08
316209 仲間をまとめる力と言葉の欠乏 岡田淳三郎 16/06/10 PM09
312864 45年後の日本を予知していた、手塚治虫の『悪魔の開幕』 太刀川省治 16/03/04 AM09
311258 私権の終焉で人々は本源回帰 岡田淳三郎 16/01/11 AM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp