昨今、一日中パソコンや携帯を触り続けて、人としゃべらない日がある人が増加しているといいます。もはや、人としゃべらないことに慣れてしまったという人もいるそうです。
会話というのは通常、無意識のうちに一日に何度も行うような行動ですが、会話をしないことで体や脳に悪影響はないのでしょうか。
■会話しないことによる5つの悪影響
1.声帯が萎縮し、声が小さくなる
人は歳を取ると誰でも声帯が萎縮していき、大きな声や高い声が出にくくなります。これは老化現象なので仕方ないのですが、会話不足はこれに輪をかけて声帯を使わなくなるので、声帯の萎縮スピードが早まってしまい、声を出せないようになってしまいます。
ご主人に先立たれた奥さんが、10数年の間一人暮らしを続けているうちに、1日のうち誰とも話さない暮らしを続けたために、声帯が萎縮し、ほとんど声を出せなくなったというケースもあります。
人と大きな声で会話し、笑うことは声帯の萎縮スピードを遅らせるのに効果的だということでしょう。
2.滑舌が悪くなる
会話をしないということは、口の筋肉をほとんど使わないということです。口の筋肉を使わない生活をしていると、いざ会話をする時にスムーズに口が動かなくなり、滑舌が悪くなります。
3.脳の働きが悪くなる
色んな人とたくさん話しをすると、様々な刺激や情報が脳に入ってきます。また、会話をするというのは、自分の意志や考えを分かりやすく相手に伝えなければいけないため、脳がフル活動します。
普段から人とたくさん会って話をする人は、脳に刺激を絶えず与えているために、脳が活性化されます。
ところが、会話をしないとそうした刺激が脳に入らない、また会話をするのに脳を働かせる必要がないために、脳の働きが鈍くなります。
スマホやSNSで人とコニュニケーションをしても、やはり「生の体験」として人と会話をする方が、脳への刺激は強いでしょう。
会話をすることはストレスを感じることもありますが、そうしたストレスも脳への良い刺激になるはずです。
4.心も体も不健康になる
会話がなく刺激のない生活を続けていると、心の弾力がなくなります。人と会話をし、その中で嬉しい気持ち、楽しい気持ち、怒りの気持ち、悲しい気持ちなどを感じることが、心の健康を保つために大切なことです。
人と会話しないと、そうした感情を持ちにくくなり、最悪の場合「鬱」になってしまうことも。
大声で会話をしたり、笑い合ったすることが健康に好影響をもたらすことは検証されています。
心も体も健康な生活をしようと思ったら、積極的に人と話をすることをおすすめします。
5.夫婦、家族の仲が悪くなる
家に帰るとすぐにテレビを見たり、スマホをいじったりしていませんか?
スマホというのは便利な道具ですが、それによって家族との会話時間が減ることは良いことではありません。
コミュニケーションの基本は会話です。夫婦や家族とさえ会話をしないという生活では、お互いを深く理解することは不可能です。家で家族と一緒にいる時間は、スマホを置いて積極的に会話するようにしましょう。
会話をしない生活を続けると、いざ話をしようと思っても「何を話ししよう」と躊躇して、余計に話さなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
以上
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