古代市場と近代市場
297718 『食料自給率』はもう古い、『食料自給力』の指標が重要!
 
向芳孝 ( 50代 神戸 会社員 ) 14/11/10 PM07 【印刷用へ
 今、政府は食料自給率の目標引き下げを検討している。
カロリーベースの自給率表現が一般的な指標だが、現実との隔たりも目立つ。
そもそも「食料自給力」など新たな指標で評価する必要があるのではないだろうか。

 食料自給率は、国内で消費される食料のうち、国内産が占める割合で、政府は目標設定に生産量や消費量を熱量(カロリー量)で示した「カロリーベース」の数値を使っている。

 農林水産省は2010年3月、輸入に頼っている小麦を国内で増産することを前提に、先進国で最低レベルの自給率を、それまでの目標45%から「2020年度に50%」へと引き上げた。しかし現実には39%前後の低迷が続き、目標の達成は困難になっている。
 
 目標引き下げを求めているのは財務省で、同省の試算ではカロリーベースを1%引き上げるために国産小麦を年40万トン増産すると、今の制度では年間120億円から790億円の補助金が必要になる。

国民負担の補助金に依存した50%達成は困難で、むしろ農業の担い手や農業技術の向上など改革に重点を置き、着実に自給率向上につなげるべきだとしている。

 農水省も、目標引き下げによる補助金削減を警戒しながらも、現実的な数値を模索している。

 生きるのに必要な栄養価をカロリーベースで評価するのは『栄養学』でよく使われていますが、『 栄養学の嘘:食物のカロリー表示は全く意味のない数字』( 290351 )でも明らかなように腸内細菌の働きやその算出方法からも、全く意味の無い数字であるということがわかります。

 自然の摂理から乖離したところで1%をどうのこうのと時間を費やしているのは意味がありません。

 カロリーベースの欠点を補う新たな指標として「食料自給力」に注目してはどうだろうか。海外からの輸入が途絶えた場合に、国民が必要とする食料を潜在的に供給できる能力を示す指標で、英国では耕作可能な全農地で小麦を生産した場合の供給力を試算している。

 日本では英国のように単純では無いが「農地などの農業資源、農業者、農業技術等で食料自給力を構成する」というアイデアを発展追及して、具体化し、食料危機に対する国民の潜在的な不安を解消することが重要だと思う。

 国や栄養学者は無意味な「カロりー」から抜け出せないでいる。
国民の生活はお上任せにせずに自らの手で新たな指標作りと実現に向けて動いていく重要性を感じている。。
 
List
  この記事は 290351 への返信です。
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_297718
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
298272 「カロリー栄養学の嘘」によって、「食料自給率40%の欺瞞」が瓦解する。生産額では自給率65% 松井英仁 14/11/22 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp