市場の支配構造
297154 ロスチャイルド=英王室のインド支配戦略1:イスラム教とヒンズー教を対立させる
 
山澤貴志 ( 49 鹿児島 ITコンサル ) 14/10/28 PM07 【印刷用へ
インドと金貸しの歴史を調べていると、ロスチャイルドの影響力が大きいことが分かる。サッスーン財閥→タタ財閥の系譜もロスチャイルドのアジア戦略の中で育てられた勢力である。彼らはどのようにしてインド支配を成し遂げたのか。

ロスチャイルドのアジア支配の根幹はイスラム勢力とヒンズー勢力を闘わせることにあった。イギリス進出以前のインドはムガール帝国=イスラム教がヒンズー教徒を従えていた。従って、もともと相互に寛容であったヒンズー教徒に反イスラム教感情を抱かせ、ムガール帝国を弱体化させることが西洋人がアジア市場を支配する上で必要不可欠なことだった。


元来、ヨーロッパと東南アジア諸島の貿易中継拠点としてインドは発達していた。当初はイスラム商人がその中心的な担い手であったが、次第にユダヤ教の両替商を引き連れたキリスト教徒が、その支配権を奪っていき、オランダ東インド会社が幅を利かせるに至った。しかし東インド会社の暴走に対する反乱をきっかけに、東インド会社は解散させられ、善人の顔をして英王室が支配下においた。東インド会社は尖兵として使われ、その財産は英王室(実はドイツから来たウィンザー家)に集約されたということだろう。そして、英王室の背後にいたのは同じくドイツから渡ってきたロスチャイルド。おそらく東インド会社は当初はロスチャイルド=英王室の直接支配下にはなく、セポイの反乱後に東インド会社が解散され、国家管理に置かれるあたりからロスチャイルド=英王室の完全支配下に移行したと考えられる。ロスチャイルドに支援されたインド総督たちがインド内にイスラム教とヒンズー教の対立という構図を作り出して、インドを弱体化させ、植民地化していった。戦後もパキスタン=イスラム教とインド=ヒンズー教に分割して統治させられ、双方に核開発を売りつけている。

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>ヨーロッパ人によるアジア侵略の歴史は、ポルトガルとスペインによる大航海時代に扉を開いた。それ以前は陸路のシルクロードが貿易の幹線だったが、13世紀のマルコ・ポーロに続いて15世紀末にはディアスやヴァスコ・ダ・ガマのポルトガル探検隊、スペインから資金を得たユダヤ人コロンブス、16世紀にはマゼランといった史上に名を残す大冒険家が続出した。しかし、この連中はみな侵略者の頭目というのがその正体だった。先住民を奴隷として使役しながら、大虐殺の歴史を繰り返した。

>ところが、この七つの海に16世紀から別の軍団が姿を現わした。フランス探検隊のカルティエ、イギリス探検隊のドレーク、オランダ探検隊のバレンツたちである。ポルトガルとスペインの探検隊は有名だか、なぜか現代に直結する彼らの名前は、ほとんど忘れられている。ここから17世紀のオランダ東インド会社が誕生し、18世紀半ば過ぎにはイギリス東インド会社がインド貿易を独占的に支配するようになり、ここからビルマ〜ラングーン〜シンガポール〜香港〜上海と大々的な侵略が始まった。

>当初、香辛料とインド織物に熱中した東インド会社は、地元のインド商人と取引きしようとしたが、インドではヨーロッパの製品がほとんど興味を惹かなかったため、唯一の交換物が金銀の地金に頼るという形になった。こうして東インド会社の幹部であるキリスト教徒は、部下に必ずユダヤ人の貴金属商を抱え、ロンドンや現地でその取引きをする仲となった。

>こうしたユダヤ人の東インド豪商の一人にソロモンズという男がいた。このソロモンズの娘ジェシーが結婚した相手が、ベンジャミン・ゴールドシュミット。ネイサンの前に(ロンドンの)シティを支配したゴールドシュミット兄弟の一人であった。それぞれの孫の代で、ボンベイの財務長官とインドの将軍を生み出し、ロスチャイルド家の一族が自ら侵略者として武器を手に握り締めていた。

>1798年、リチャード・ウェルズリーがベンガルの総督として着任した。ウェルズリーは、東インド会社がインドを征服するのに、インド人の仲を引き裂くという方法を採用した。これが現代インドの病根となって残っている宗教戦争の出発点となった。インド人を雇って軍隊として育て、この「セポイ」と呼ばれる傭兵に強奪を命じたのである。東インド会社は一部のインド人をおだてあげ、この軍隊がカースト制度の上層階級によって占められるよう巧妙に組織しながら、イスラム教とヒンズー教を配分してインド全域を襲うよう仕向けていった。インド人に、インド人を殺せ、と。

>傭兵セポイは、自らイギリス人の植民地拡大のために勲功を争ってインド人部落に襲いかかい、全インドを支配したのが1805年頃だった。ネイサン・ロスチャイルドとウェルズリー兄弟の一族は、孫の代で見事につながっている。「インドから奪えるものはすべて奪いつくした」というウェルズリー兄弟の一族の富は、ロスチャイルド家の持ち物として、その子孫にも分け与えられた。実は、無名のウェルズリーが総督としてインドに着任した当時、すでにこの兄弟はロスチャイルド家ときわめて親しい関係にあった。ウェルズリー兄弟は、ロスチャイルドによってイギリスで引き立てられ、ロスチャイルドによってインドへ送り込まれたのである。ウェルズリー兄弟がロスチャイルド家の手先として全インドを支配した1805年から、インドが独立した1947年までのインド総督は全員で34名。それが全員“赤い盾”の紋章がゆらめく旗のもとに、一枚の家系図の中にまとまるのである。

>東インド会社から最大の利益を得たのがロスチャイルド家であったことは、経済原理の上から誰にでも推測できる。ところが、東インド会社に関する本を何冊読んでも、ロスチャイルドの名を見つけることは至難の業である。実は、1833年に東インド会社の独占的な貿易がイギリス議会で禁止され、1858年には正式に会社が消滅していた。しかし、東インド会社の商人が持っていた利権を正式に譲り受けたのがロスチャイルド家であり、そのために莫大な補償金を支払った。
 
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