学者とマスコミはグルで頭脳支配
296602 唖然とする指導者の姿・・・御嶽山、もんじゅ、そして原発
 
新聞会 14/10/15 AM09 【印刷用へ
武田邦彦のブログリンクより転載します。
-----------------------------------------------
「50歳以上の男性の不誠実」はどこまで続くのだろうか? これには深い原因があるので、それはまた別の機会にゆっくり整理をすることにして、まずは事実を一つ一つ考えていきたい。

御嶽山の噴火で犠牲になった人は無念だろう。なにしろ御嶽山の山頂で地震を測定していたはずの地元自治体の地震計は故障していて、11月頃、名古屋大学から新しい地震計が運ばれる予定だった。

つまり、御嶽山の噴火が予知できなかった大きな理由の一つは、「地震計が壊れていた」ということと思う。これに対して気象庁側は「頂上の地震計などいらない」と言い訳をしているが、それなら最初からいらないし、科学の常識から考えても「遠くにある地震計」より、「できるだけ近くに多くの観測点があったほうが良い」のは当然でもある。

地震計が壊れていたことがバレると、「もともといらない」と言いながら、実は急いで設置しようとしていたのだから、本当に不誠実だ。また、噴火の危険性を示すレベル1は「安全に登山できます」とされているのに、事故が起こると「火山はいつでも噴火する。そのぐらいはわかっているはずだ」と開き直る。

もともと御嶽山は学校の遠足でも行くところで、8号目までロープウェーが行っている。何を見ても、今まで噴火予知委員会は「御嶽山で50人もの犠牲者がでるような噴火はない」と判断していたに決まっている。

お弁当を作って食中毒を出しても、航空機を飛ばして墜落しても、「わからなかった」ではすまない。判らなければお弁当を売ってはいけないし、墜落するかどうかわからない航空機に人を乗せてはいけない。食中毒や墜落で人が死んだら、「食品だから食中毒が起こることぐらいわかっているだろう。臭かったら食べるな。」と言ったり、「人間が空を飛ぶのだから危険は承知だろう」などということはできない。

ところで、今日の新聞に「もんじゅ(原発)で監視カメラが180台ついているのにそのうち、約3分の1が故障したまま放置されていたことがわかった」と記事にある。どうせ監視カメラは国の税金だし、危険でも安全と言えば良い(もんじゅは二度の事故を起こしているが、決して「事故」とは呼んでいない)と思っている。私たちは信じられないが本当にそう思っている。そうでなければ安全を保つのに必要だから購入して設置してあるカメラを故障したまま放置することはない。

ひどいものだ。でも、それは私たち国民はすでにわかっている。東京の電気の3分の1が新潟と福島という300キロも離れたところに原発をおいて送電していた。いま、経済界のトップである経団連は原発を再開するのに賛成である。そこで質問をしてみたい。

武田「会長さん、原発は安全ですか?」
会長「そりゃ、安全だよ」
武田「送電ロスがかなりあるのですが、なぜ東京に作らないのですか?」
会長「そりゃ、危険だからだ」

だれでも驚く会話だ。でも、今度の御嶽山の噴火のあとの噴火予知会長の会話とまるでそっくりだ。

記者「レベル1は安全に登山できるのですか?」
会長「そりゃ、安全だよ。レベル1の説明を見ただろう。君は」
記者「でもレベル1で50人以上も犠牲になりましたが」
会長「そりゃ、君。大人なら火山が危険だぐらい知っているだろう」
記者「火山が危険なら、なぜレベル1が安全なんですか?」
会長「俺たちはその場その場なんだ。そんなことも分かっていないのか」

ということだ。経団連の会長が「原発は安全で、危険だ」といい、噴火予知会長が「御嶽山は安全だが、火山だから危険だ」と平然というのとまったく同じ感覚である。

これを「両価性」という。同時に二つの矛盾したことをいっても本人は気がつかない。自分の名誉、お金、利権、権威などに惑わされた一種の精神病である。でもこのような人が日本を指導しているし、それを私たち自身が厳しく追及もせず、そのまま認めているのだから、かわいそうに11歳の子供も含めてぎせいになった。大人の責任だろう。

今でも原発を再開するのに賛成している人が多いぐらいだから。
-----------------------------------------------------
以上です。
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_296602
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
296769 原子力発電は高くつくから、救済してくれ‥電力会社の要求 石橋創 14/10/19 PM04

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp