共認運動をどう実現してゆくか?
28902 「認識の利用価値」と「生成プロセスに立ち会うこと」
 
岩井裕介 ( 30 山口 再開発プランナー ) 02/04/18 PM04 【印刷用へ
協働読者について、
確かに、サイトに継続常駐するには大変なエネルギーを費やす(28315)ことになりますが、それを押して参加する動機はどこにあるか、私なりに少し考えてみました。

ひとつは、生み出される「認識」の、実際の「利用価値」。 

>人間や社会を対象化した認識も、現実の人を通してしか普遍化しないのでしょう。
28555『現実を対象化する認識は現実の成果を生み出すことで普遍化する』冨田彰男さん)

日常の仕事、仲間関係、男女関係、あるいは認識形成サイトを核にしたネットワークづくりそのもの、その他いろいろな場面が想像されますが、サイトで吸収したことが、実際に使えること、それ自体がサイトの魅力=価値の中心であろうと思います。私自身も、「現実を対象化する認識」とは、知って得するというたぐいのものではなく、要は使ってナンボのものであることを最近実感しているところです。

(余談ですが、これに対し、従来の「知」は、需要サイドの「利用」価値ではなく、むしろ供給サイドの「所有」価値に近いのではないかと考えています。)

もうひとつは、認識形成サイトという現在進行形の演場へ参加する充足。「認識」の形成過程、まさに生産現場に立ち会えること。臨場感。

従来の「知」(思想・哲学・宗教・教育・・・)は、あくまで供給サイド(学者・知識人・宗教者者・教育者・・・)が主体であり、その他の人々は、多少ニーズに合わずとも、パッケージ化された完成品を買う以外に選択肢がありませんでした。書物とネットの違いの本質も、この「認識」の生産現場に立ち会う充足の有無にあると思われます。
(※参考28805『ネット画面は変化する現実そのもの』お百姓さんさん)

また、これまでは、生きる指針や物事を考えるものさしとなるような「認識」を何かに求める場合、人々の側も、パッケージ化された「分かりやすい答え」を求める傾向が少なからずあったように感じます。

しかし、もはや完成された既成の「知」の中に納得できるような答えが見出せないことに多くの人は気づいているわけですが、そこで諦めるのではなく、むしろ、そうした「認識」は”常に現在進行形で生成される”ものである、と考えれば逆にすっきりします。その意味で、「認識」を需要する(答えを探す)とは、その生成プロセスに参加することである、という転換を自覚することは非常に重要であると考えています。そして、そのことに気づいた「認識」の需要者が協働読者になり得るのだろうと思います。
 
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