健康と食と医
287489 人体は細菌と共生している。皮膚上の細菌(善玉菌)は紫外線、微生物に対するバリア機能を高めてくれる
 
本田友人 ( 28 千葉 会社員 ) 14/02/18 PM07 【印刷用へ
 細菌と聞くと汚いとイメージしてしまう人が多いと思いますが、実際は人体と「共生」しており、人体を守ってくれる働きをしています。

 汚いからといって綺麗に洗いすぎる(細菌を洗い流す)というのは、むしろ人間の免疫力低下に繋がるということがわかります。

 皮膚上の細菌の役割がわかり易く書いてある本があったので、紹介します。

(以下、「皮膚という「脳」 心をあやつる神秘の機能」山口 創 著 より引用)
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◆手のひらにいる細菌

 肉眼では見えないが、皮膚の表面には1cm2あたり数十万、数百万という数の細菌が生息している。湿った夏であれば、それ以上の細菌が増殖している。

(略)

◆人体は細菌の宝庫である

 これは何も驚くべきことではない。外界は実にさまざまな細菌に満ちている。そのため、人間が下界と接する部位には、無数の細菌が付着するのが当然だろう。人類をはじめとする多くの生物は、その部位に自分にとって役に立つ細菌を棲まわせて、他の病原菌から守ってもらうという戦略で、細菌に満ちた世界で生き残ることに成功したのである。このような関係を「共生」と呼んでいる。それは、皮膚にとどまらない。

 たとえば、環境との接点である口腔や尿道、膣、腸などでも常在菌叢を棲まわせ、病原菌と戦ってもらっている。腸は体の内部にあるから外界と接していないかと思うかもしれない。しかし、食べ物はまぎれもなく外部環境の一部である。食べ物が、口から胃、腸を通って肛門から排出されることを考えると、皮膚と同様に環境と接していることがわかる。たとえばゴム風船に指を押し込んでいって、反対側まで指を突っ込んでみる。このときの指の入口と出口を開口すれば、それぞれ口と肛門になるわけである。

 細菌は大腸を中心とした消化管内だけでも100兆個、口腔内には100億個、皮膚には1兆個いるといわれている。人間の身体を作っている細胞の数は60兆個ほどのなので、それよりずっと多い菌が私たち一緒に生きている、つまり「共生」していることになる。

 もしも、このような細菌を「棲まわせる」という戦略をとらなかったらどうなっただろうか。

 皮膚からは病原性のある病原菌が絶えず侵入してくるので、それらと戦うために、常に戦闘を続けなければならない。すると当然、細菌との戦いに敗れた細胞や、壊れた組織を修復するために、莫大なエネルギーを注ぎ込むことになる。その結果、捕食や消化といった自らが生存するために使えるエネルギー量は激減してしまうだろう。

 そうではなく、細菌に皮膚を守ってもらえば、細菌は自分にとってほとんど価値のない老廃物を取り込んでは利用して、勝手に増えてくれて、病原菌が嫌う物質を作ってくれるため、防衛にはほどんどエネルギーを使わずに済むことになるわけだ。

 このように人間は、細菌に棲みやすい環境を提供する代わりに、自己と環境の境界である皮膚を守ってもらっているのである。

◆細菌の役割

 しっとりとしたつややかで健康な皮膚に棲みついている主な菌は、表皮ブドウ球菌やアクネ菌といった善玉菌である。

(中略)

 これら善玉菌は、皮膚の脂質を栄養源として微生物叢(ミクロフローラ)を形成し、皮脂膜の機能である保湿や紫外線、微生物に対するバリア機能を高めてくれる。

(略)
 
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