まず、多くの真猿が首雄集中婚制をとっている以上、首雄=父(又は兄)と、娘(又は妹)の間の婚姻(セックス)は必然的に発生します。
また、想像を絶するような極限状況の中で奇跡的に生き延びてきた人類集団は、単独集団(周りに他の人類集団がいない)であり、かつ、首雄集中婚であった以上、ここでも父と娘の婚姻(セックス)は必定です。それに、
>だいたい夜這いは自村、ムラウチ限りが主体で、他のムラへ遠征するのは法度である。
>要するに農民の男女の共同、共棲意識は極めて流動的なものであって、儒教的夫婦意識ではとても理解できなかったのである。彼、彼女たちの共同、共棲関係は、常に流動的、相互的であって、子供は母が養育したので、不特定多数の男たちの責任を追求する意識はなかった。
(史論秀作掲示板2795「村落共同体と性的規範:赤松啓介」からの引用より)
このように、つい最近まで、集団内で婚姻(セックス)が完結し、かつ誰が誰の子か分からない状態では、そもそも「近親かそうでないか」という概念区分さえ成立しないのではないでしょうか。
>血が濃くなるというのは、劣性遺伝が発現しやすくなると言うことですが、劣性遺伝というのは遺伝上の優劣であって、その性質の優劣ではありません。
>逆に隠れている優れた特質が発現する可能性も有るのです。
(総合掲示板2843より)
近親相姦は、滅多に人が死なないような平穏状態においては、奇形児の発生率が高くなるとマイナスに作用し、極限状態においては、ごく稀に生じるプラスの突然変異が期待できます(何故なら、極限状態では、マイナスの奇形児はすぐに死んでしまう=真っ先に淘汰されるだけなので、集団にとってマイナスになることはありません)。むしろ、極限状態においては、近親相姦が生み出すプラス因子の塗り重ねがあったからこそ、人類は奇跡的に生き延びられたのではないかと考えられます。 |
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