生物学を切開する
27681 種とは何か?
 
仙元清嗣 ( 53 京都 建築家 ) 02/03/28 PM11 【印刷用へ
>…種が変わるとは、この新たなる構造が生み出されることであり、そこから新たなる機能が生み出された時に違う種になったと気付くのではないのでしょうか。< 全く同意です。

あたりまえのことですが,あらゆる生物の進化は進行中です。また,生物学的種概念上の別種間でも交配観察が報告されています。

テムプルトン(1989)によれば,アカガシワとクロガシワは雑種をつくり,一部戻し交配が起こって遺伝子交換をするが,決して融合することなく,はっきり区別できる2つの集団に保たれているということです。また,北米のオオカミとコヨーテの間でも同様のことが起こり,少なくとも50万年以上,この状態で共存状態が続いている。

菅原和孝(1990)によれば,マントヒヒとアヌビスヒヒ,アヌビスヒヒとキイロヒヒ,キイロヒヒとチャクマヒヒの間で,それぞれ雑種ができるという。別属のゲラダヒヒとアヌビスヒヒの間にすら雑種らしき個体が観察されているという。

山梨大学 池田清彦教授は次のように言っています。
「もちろん種は人間の勝手な想像による架空の産物ではなく,多少とも自然界に根拠を持つ存在である。多少ともと書いたのは,厳密には生物は系統をさかのぼれば連続的な存在であるからだ。連続的な進化の結果,不連続なものとしてわれわれに認識可能になったものが,現在見られる種であると考えられる。はっきりと,不連続になった集団は,形態,生理,発生,生態等々が違うことに加え,有性生物であれば,遺伝的に他の集団から隔離されるので,遺伝的隔離という明確な種の定義を採用することができる。しかし,不連続になりつつある集団や,いったん不連続になりかけたものの再び融合しつつある集団に関しては,厳密な定義を下すことはできない。種に対して厳密な定義を下せないのは,種が進化することの必然の結果なのである。」・・と。
 
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