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「種」をめぐって「構造」と「機能」 |
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吉国幹雄 ( 49 鹿児島 講師 ) |
02/03/26 PM01 【】 |
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私は、この進化論カテで明らかにしたいと思っているのは、この進化論カテに参加されている多くの方もそうだと感じていますが、
【生命体は外圧適応態であり進化積層態である。現在の閉塞状況を突破するためにも、彼らが可能性収束してきた適応機能(戦略)の事実を明らかにして、この現実の閉塞状況を突破する可能性戦略を探る】、というのが根本にあります。
私は、その適応機能を明らかにしていくことの中で、「種」という概念も決まっていくと考えます。もちろんその意味では、機能が明らかになるにつれ種の概念も変化していくというのも、また当たり前のことではないでしょうか。
ただ、「適応機能」から「種」を捉えた場合に、「機能」を生み出す原因として「構造」があるとすれば、私はどうも、「種は生物学的構造」というイメージがピッタリきます。
人間はサルにはなれないし、サルは人間にはなれない。雑種としても子孫を残せないからというような生殖からの「種」と捉えてもよいのですが、可能性収束した適応機能から捉えると、明らかに観念機能を先端機能として使っているかどうかだと思います。つまり、人類はそれ(観念機能)を生み出す構造を誰でも持っているのに対し、サルは持っていないということでしょう。
…種が変わるとは、この新たなる構造が生み出されることであり、そこから新たなる機能が生み出された時に違う種になったと気付くのではないのでしょうか。
さて問題の雄雌分化(有性生殖)という適応機能は、藻類からそして脊椎動物以降顕著に表れている機能(積層され発現している機能)です。あらゆる「生物学的構造」から「機能」として発現されている事実からわかることは、雄雌分化はそれほどの根源的な適応機能であるがゆえに、必然的に発現する機能として、生物学的構造に組み込まれてきたのだと思います。
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