西洋医療と東洋医療
267944 統合が前提の分化の必要性
 
宮地祐樹 ( 25 滋賀 会社員 ) 12/08/23 PM09 【印刷用へ
「分化と統合」のバランスがとれずに、分化だけが微細化し、専門化してしまうと、その内容・経過がブラックボックス化してしまい、出てくる結果の真偽について正しく判断を行えないことがある。

以下に引用の記事ではまさにそれがあらわれていると思う。

「二重盲検法」という、研究に使用するデータの抽出時における厳密性を保ったが為に、データに対する責任の所在が不明確になり、研究データの真偽について後で追うことが困難になっているという。

また、権威主義的発想からか、十分な審査を経ずに論文が通ってしまっているという、現在の麻酔学会の組織体制にも問題点はあるだろう。

いずれにしろ「分化したものを如何にして統合するべきか」について、分化する前にしっかりと確立させていなかったことがそもそもの原因ではないだろうか。


以下引用です。
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世界記録「日本人研究者、172本の論文データ捏造」

元東邦大学准教授の論文にデータ捏造の疑いがあるとして、国内外23の専門誌が連名で調査を要求。日本麻酔科学会が調査した結果、172本の論文に捏造があったと判定された。これらがすべて撤回処分となった場合、撤回論文数の世界最多記録になる。

日本では国会事故調査委員会がまとめた福島第一原発事故の報告書が発表されたが、興味深い報告書はそれだけではない。「Retraction Watch」ブログが追跡している、東邦大学医学部元准教授の藤井善隆による論文不正疑惑の件もそうだ。

藤井氏は、麻酔学の分野で多くの論文を発表していたが、実際には多くの実験や研究を行わずに論文を執筆していた疑惑が浮上していた。日本麻酔科学会はこのほど、藤井氏の論文についての調査報告書(PDFファイル)を公開し、論文に用いられた「データ」の大半は捏造であったとの調査結果を明らかにした。

藤井氏による論文212本のうち、裏付けとなるデータが確認できたものはわずか3本だったという。残る論文のうち、少なくとも172本については、データの捏造があったと判定された。

さらに藤井氏は、他機関に論文共著者が存在することを示すため、提出論文に添える共著者サインも捏造していた可能性があるという(「論文投稿のカヴァーレターに共著者自身がサインしていないものがある」とされている)。

藤井氏自身は、研究はすべて「二重盲検法」で実施され、なおかつ実施施設が複数にまたがっていたと説明しているという。これらはいずれも、論文に用いられたデータの追跡を困難にするものだ。

藤井氏の不正が見過ごされた理由のひとつは、責任の主体が不明確だったことにある。捏造論文は複数の学術誌にまたがって発表され、複数機関の著者が名を連ねており、またおそらくは研究費の出所も多岐にわたっていた。

不正疑惑がようやく表面化したのは、学術誌『Anaesthesia』(麻酔学)の編集部が外部コンサルタントに藤井氏の論文の調査を依頼したところ、明らかに問題があると判明したことによる。この特別記事(3月8日付け)によると、藤井氏の論文には、実際のデータに基づいている確率が、わずか10の33乗分の1しかないものもあった。

捏造と判定された論文がすべて撤回処分となった場合、藤井氏は撤回論文数の世界最多記録をつくることになる。これまでの記録を2倍以上しのぐものだ。この種の問題を追跡している「Retraction Watch」ブログでは、麻酔学の分野そのものにも問題があるのではないかと考察している。ブログ記事によると、過去40年間に撤回された2,000本余りの学術論文のうち、麻酔医が関与していたものは13%にも上るという。

TEXT BY JOHN TIMMER
TRANSLATION BY ガリレオ -高橋朋子
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引用終了
 
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