私権圧力が衰弱すると、人々は活力源を求めて共認充足に収束し、更に仕事課題に収束してゆく。今や、活力源は同類圧力(互いの期待や競争が生み出す圧力)しかないことを、人々は嗅ぎ取っており、それ故に無意識に同類圧力が加わることを期待する時代、云わば圧力期待の時代に入ったと云えるだろう。
そうなると、これまでのような仲間内の会話では物足りないし、かと云って職場の会議では閉塞する。
それに対して、社内ネットには、充足も、課題も、期待圧力も、およそ活力上昇に必要な圧力源の全てがそこにある。
言い換えれば、社員の活力上昇の切り札となるのが、社内ネットである。なぜなら、人々の課題収束⇒圧力期待に応える同類圧力の場としては、社内ネットが最適・最強の場だからである。
もちろん、経営者としては、(会議に代わる社内ネットを)社員の活力を上昇させるだけに止まらず、出来れば答え=方針を出せる場にしたいと願うだろう。それは、実は社員も同じである。
人々の課題収束は必然的に能力欠乏を増大させるが、この能力欠乏⇒認識収束に応える場としても、新理論に導かれた社内ネットが最強の場となる。但し、社内ネットの中心はあくまで現業課題であり、従って社内ネットを能力形成の場へ上昇させるためには、課題の背後の状況や構造を語れる先導者が不可欠になる。
実際、社内ネットの活性化のカギは、第一に、正しい状況認識に基づく的確な問題指摘と課題共認の形成にあり、最終的にはその課題共認の共認圧力を受けて答え=方針を生み出せるか否かに掛かっている。
そして、正しく状況を認識するにも、答え=方針を出せるようになるためにも、人類の意識構造や社会構造についての根源的な構造認識の習得が不可欠になる。
しかし、講演や勉強会に行っても得る物は少ないし、マスコミ情報に至っては全く信用できない。
おそらく、社内ネットの活性化に不可欠な、先導者が自ら構造認識を習得する場は、社内ネットを超えた社会的な共認形成の場である「るいネット」になるだろう。
従って、次の段階としては、各社の社内ネットとるいネットの相互乗り入れの仕組みを考える必要がある。 |
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