恋愛って、何?結婚って、何?
2652 女(おんな)教の終焉・・・sexless(性的関係忌避)1
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 01/04/03 AM00 【印刷用へ
〔それはオタクから始まった〕

セックスレスの問題は、今やどこにでもある日常的な現象として一般化してしまった。さらにネットに投稿されている内容からみると、単に同じ相手に飽きた(興味がなくなった)というだけでなく、出会った頃から淡白でもともとからセックスレスという低温カップルや、むしろ性的関係でないことこそに価値を見出す者も珍しくない。

セックスレスという生々しい活字が紙面を踊るようになり始めたのは、多分15年から20年前くらいではなかっただろうか。当時問題になっていたのは、現実の女に背を向けた、オタクのビデオ世界への埋没とマザコン男のセックスレスの問題であったようにおもう。

改めて振り返れば、当時はsex不能の男を単に女たちが、「オタク」や「マザコン」という異常人のレッテルを貼って、問題を捨象していただけかもしれない。しかし仮に、そうでないにしても彼らは明らかに時代を先取りしていた。

では、「オタク」といわれた彼らは、なぜ女に背を向けていたのか。

彼らに性欲がなかったわけでは、決してない。
彼らが対象にしたのは、幼児や成人の女を感じさせない女、特にアニメやビデオの女である。


〔男はイメージとsexしていた〕

彼らに限らず(現代の?)男の性欲は常にイメージで左右される。それは高貴で清純なる存在としてイメージ化された幻想に対して、その幻想を自らの手で剥ぎ取るという、ある意味で身勝手で、自慰的な行為として存在する。そのイメージはおそらく支配欲の充足をより深く満たすためのものであり、そのための道具立てである。
しかも今から考えれば信じがたいことに、女たちはそんな男たちの幻想期待に喜んで付き合ってくれていたらしい。
つまりオタクは男の象徴であり、イメージや観念にもっとも忠実な男である。

おそらく、彼らが求めていたのは究極の理想の女像だったのではないだろうか。この場合の理想とは、男にとって自分の言うとおりになる、従順な女ということになろう。
その点については、ものの見事に男たちの、古い価値意識の中身そのものである。ただし“一見”古い価値意識と異なる点は、その理想の中では、生の性的な部分が捨象されていることである。だがよく考えてみれば、これもかつて男たちが聖なる存在としての幻想を膨らませた、純粋観念上の必然的帰結であるように思う。

ところが、当時(バブルの最盛期に特に顕著だったが)の女は、大人しい男にとっては手におえない存在となった。つまり、現実の中では女幻想を抱きようがなくなってきた。正確に言えば女は強くなることで、身勝手な男の幻想に付き合ってくれなくなった。
その結果、古きよき幻想に忠実だったばかりに現実の対象を見失った男たちは、生身の女を捨象して、自分の頭の中だけで女に対する完全支配欲を充足させていたのである。
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_2652
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
『抱かせない女』になってませんか? 「女の職場話」 10/03/02 PM09
149645 旧い枠組みの中で性期待をかけられても性忌避が生まれるだけ 安藤太地 07/04/18 PM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp