素人による創造
264642 日清食品の創業者・安藤百福語録〜山本敏晴氏のtweet〜
 
岡本誠 ( 58 兵庫 経営管理 ) 12/05/26 PM09 【印刷用へ
日清食品の創業者である安藤百福さんは、世の中を明るくする仕事はないかとそればかり考えたとのこと。氏の語録を、山本敏晴氏がtweetされているので、以下紹介します。 リンクより。

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事業を始めるとき金儲けしようという気はなかった。世の中を明るくする仕事はないかとそればかり考えた。会社は良い仕事をしたから儲かるのである。儲けとは答えであって儲け主義とは違う。樹齢二千年という立派なブナの木があるが元をただせば鳥のフンからだ。創業とは一粒の種をまくこと。

「食に国境はない。そう、信じています」。安藤百福(あんどう ももふく、1910-2007年)。日清食品の創業者。世界初の商業的に成功した即席麺である、チキンラーメン(1958年)を開発。さらにカップヌードル(1971年)を世に送り出し世界中で販売される味に。日本統治時代の台湾出身。

戦後、新しい食文化を作りたい。調理に時間のかからないものを。アメリカからの支援で小麦は大量にあったがパンは保存がきかないので麺で何かできないか。妻が天ぷらをあげているのを見て思いついた。麺を油であげれば『多孔質』になり水を吸い込み易くなる。これがチキンラーメンの誕生。

良い商品と売れる商品は違う。衝撃的な商品は必ず売れる。それ自身がルートを開いていくからだ。独創性のない商品は競争に巻き込まれ、労多くして益は少ない。その商品に、消費者が支払った対価以上の価値があるか。売れるかどうかはそこで決まる。『大衆の声こそ神の声』である。

経営者は一度借り入れの味を覚えると抜け出せなくなる。企業にとって借金は麻薬のようなもの。経営に緊張感がなくなり、そのツケは必ず自分に戻ってくる。高い山の後ろには、必ず深い谷が待ち受けている。順調な時ほど危機が訪れる。問題ないと考えること自体が問題である。

上に立つ者の姿勢が良ければ下の者も自然にその姿勢を見習うだろう。厳しいだけではいけない。これからは社員の心をいやす経営も大事である。 『統治して治めず』。力で動かそうとするから人の心が離れていく。真のリーダーの資格は、人としての『徳』を持っているかどうかだ。

ラーメンを売るな。食文化を売れ。インスタントとは即時・即刻・瞬間という意味である。してみるとインスタント食品とは時間を大切にする食品ということになる。もし私が体に悪いものを売っていたのなら、土下座をしてすぐに会社をたたみます。

時は命なり。時計の針は時間を刻んでいるのではない。自分の命を刻んでいるのだ。神はすべての人に1日24時間を与えられた。時間だけは金持ちにも貧乏人にも平等であるが、取り返しがつかない。最大のコストは時間である。24時間働くことは、24時間会社にいることではない。

無一文になった時、失ったものは財産だけではないか、そのぶんだけ経験が血や肉になって身についたと考えた。すると新たな勇気が湧いてきた。人生いつもうまくいくとは限らない。もし、ああ無駄な歳月を過ごしてしまったと思ったら本当に取り返しのつかないことをしてしまったことになる。

知的財産で事業を固めていても、新しい市場には必ず新規参入者が出てくる。異議申し立ての多いほど、その特許には実力がある。異議を退けて成立した特許はもっと強力である。『発明したと思っていても、世界では同じことを考えている人が3人いる』。

私は医者や弁護士であっても、専門家の言うことを鵜呑みにはしない。ときには素人の発想が正しいこともある。素人だからこそ常識を超えた発想ができる。人間はなまじ知識があるから本質がわからなくなる。知識よりも知恵を出せ。机の上でいくら思案しても優れた発想は生まれてこない。

みずからの足で歩き、みずからの目で確認しなさい。そうでなければあなたの話には重みも説得力もない。情報には鮮度がある。すべての人が良いという意見は信用できない。情報は自分の目と耳で集めろ。机の上でいくら思案しても、優れた発想は生まれない。

転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でもつかんでこい。逆境に立ってすべての欲とこだわりとを捨て去ったとき人は思わぬ力を発揮できる。即席麺の発想にたどりつくには、48年の人生が必要だった。過去の出来事のひとつひとつが現在の仕事に見えない糸でつながっている。

私は事業(繊維業)に失敗して財産を失い48歳から再出発した。60歳、70歳からでも新たな挑戦はある。人生に遅すぎるということはない。(幾度も倒産した)苦しい時の経験がいざというときに常識を超える力を発揮させてくれた。安藤百福、48歳でチキンラーメン、61歳でカップヌードルを開発。
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