試験制度が、大衆を観念支配するのに実に巧妙な手口であることを認識しました。
試験には必ず“正解”が用意されており、どんなに優れた答えを提示したとしても、それが正解と異なっていれば「○」はもらえない。
つまり、試験制度は、作成者の用意した正解に、“どれだけ忠実であるか”がすべてであると言える。
さらに、この試験制度の先端に学歴⇒官僚、学者という社会の特権的地位が用意されており、試験制度の勝者から順に、その特権的地位が手に入る。
つまり、試験の正解に忠実であった者のみが社会的特権を得られる構造となっている。
この構造においては、特権階級によって、試験制度の枠組みの中で何を正解とするかで、大衆をいかようにも支配することが可能となる。 |
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