社員の活力を引き上げるには?
260583 次代を読み、応える仕事の幅を広げる企業が勝ち残る〜株式会社サンエイ1〜
 
根木貴大 ( 37 静岡 営業 ) 12/01/16 PM00 【印刷用へ
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定年まで三〇年間、「花形」であり続けた産業があっただろうか?
その時々の世間の風潮に流されて、一生の職業を選択してしまう若者が増えてきている。だが三〇年前の石炭、二〇年前の繊維、一〇年前の鉄鋼、これらその時々の花形産業は、工業生産の発展の過程で次々と凋落し、その度に〈自前の認識〉を持たなかった者は苦汁を飲まされてきた。まして今、諸産業を次々と興亡させながら凄じい勢いで発展してきた工業生産は、遂に物の(消費の)飽和限界に行き着き、すべての進路を塞がれようとしている。これは史上、人類が経験したことのない事態である。このような大転換の時代に、あいも変わらず目先の「花形」や「安定」をもてはやす世間の評価ほど、当てにならないものはないだろう。
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【自主管理への招待(1)工業生産から意識生産へ〜】211321より引用

 多くの企業が、物的飽和を迎えた今の時代の中でどう生き残るか、もがいています。こうした状況下において勝ち続けている企業とは、次代を読み、既存事業の枠を超えて新たな可能性を見出し、実現している企業。今回ご紹介する『株式会社サンエイ』リンクも、そうした企業の一つです。

 同社は昭和21年創業。元々は文具店としてのスタートでしたが、高度成長期の時代には取扱商品をコピー機やスチール家具など、オフィス機器の分野へと広げていきます。しかし平成に入ると、同分野においても市場飽和の段階を迎え、業績が伸び悩み始めたようです。

 そこで社長である武田氏がまず着手したのは、経営理念・指針の成文化。中小企業同友会との出会いを機に、行き詰まりを見せ始めた既存事業の状況を踏まえて事業領域をこれまでの「事務機製品販売」から「顧客のオフィス環境の効率化支援」と広げ、新規サービス開発への挑戦を掲げます。そして、社員との共有を図るべく全社合宿を重ね、社としての一体感を高めていきました。こうして導き出された新事業が、平成8年、地域密着型のインターネットプロバイダー事業『スカイネット』の立ち上げ。

 当初、インターネット事業という全く新たな分野への進出については社内でも否定的な意見が出たようですが、

「確かにリスクはありそうだが、この先必ず多くの企業でインターネットは不可欠なインフラになる」
「儲かるのかどうかじゃなく、オフィスワーク効率化を掲げながらインターネットはよく分かりませんでは俺たちの居る意味がない。やるなら自力でやってみよう」

と、経営指針を社員みんなが共有できていたからこそ、既存事業の枠に囚われることなくプロバイダー事業へ踏み出します。結果、これまでも地域密着型の営業で獲得してきた地元顧客からの新たな期待に応えうる基盤を獲得し、今も成長を続けておられます。

 社長が示した想い・ビジョンをお題目とせず、社員みんなで共有して現実の成果に結びつけてきた過程が、なにより同社の強みなのだと思います。
 
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260584 自主活動が、社員の自主性を伸ばしていく!〜株式会社サンエイ2 吉田達乃鯉 12/01/16 PM00

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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
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