日本は1970年代に入ると、三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)の普及率が90%を超え、一億総中流と言われるように物的な豊かさを実現しました。そのためこれまでのように物は売れなくなり、市場は縮小過程に入っていきます。
こうした状況に危機感を抱いた政府は、国の借金で市場に資金注入を行い、ムリヤリ市場を拡大させることで市場成長が止まったという事実をゴマカシました。これが近年まで続いてきたGDP成長のからくりです。(GDP成長と実感が合わない理由でもあります。)
しかし、GDP成長と共に借金は増え続け、さらにバブル崩壊などの経済不況が続いたこともあって、借金総額はとうとう900兆円を超え、もはや財政が立ち行かなくなってきています。
そこで新たなゴマカシとして、政府は2011年7〜9月期の国内総生産(GDP)改定値から、計算方法の見直しを行うそうです。
これまで計算に含めていなかった『銀行などの利ざや』、『企業が自社用に開発したソフトの設備投資』を計上し、5〜10兆円のGDP上昇になるそうです。(今後も様々な計算方法の見直しが実行されるかもしれません。)
政府が計算方法を変えると・・・
景気(指標のGDP)って良くなるんですねΣ( ̄ロ ̄lll)
以下、個人的な備忘録(リンク)より引用します。
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GDP推計見直し、名目で10兆円上振れ 7〜9月から <日経web版>
内閣府は9日発表の2011年7〜9月期の国内総生産(GDP)改定値から、GDPの推計方法を見直す。金融機関の利ざやを付加価値に加えるのが柱。見直しで名目GDPが5兆〜10兆円かさ上げされるとの見方が多い。民間予測平均では7〜9月期の実質GDP改定値は前期比年率で5.3%増。速報値の6.0%増からの下方修正を見込むが、推計見直しの影響で結果は予測とずれる可能性がある。
GDP推計の見直しは、国勢調査や産業連関表など基礎データを2000年分から05年分に切り替える基準改定に伴って実施する。
新たな推計方法では、銀行などの利ざやを「金融仲介サービス」として付加価値に数え、GDPに加算する。これまではお金を借りた企業の経費などと捉え、GDPに含めなかった。
付加価値が増えた分は、銀行に預金した人の個人消費など支出も同じだけ増えたとみなす。内閣府によると、09年度時点の利ざやは名目GDPベースで約7.7兆円。
またソフトウエア投資で、企業が自社用に開発したソフトも設備投資に含める。従来の推計は、外注したソフトだけを計上していた。これもGDPを1兆〜2兆円押し上げるとみられる。
在庫推計の見直しもあり、全体では「5兆円を上回るかさ上げになる」(ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎主任研究員)との見方が多い。
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