今回はC3に続いて日本にやってきた、D2系統の人々について明らかにします。
前回の記事で明らかにしたように、人種分布においてC系統は世界中に広く分布しており、北はユーラシア大陸の高緯度地域に広がり、一部は北米まで至っています。また南に目を向ければオーストラリアからニューギニアまでこれまた広い分布を辿っています。
一方、今回扱うD系統(出アフリカの第二グループ)の分布の範囲は、C系統に比べると極めて狭く、日本列島、朝鮮半島の一部、チベット高原、モンゴルに存在しているに過ぎません。大きく特徴付けると、拡散するC系統、適所にまとまったD系統と差別化できるでしょう。
現在の日本で、D2の人々の分布(各地域の人口に占める割合)は日本列島の随所に渡って高い数値になっています。またこのように高い集積が見られるのは、日本だけであり、これは世界的にも非常にまれな現象なのです。
なぜD2は日本にしかいないのでしょうか?D2が縄文文化を中心に担ったのでしょうか?今回は「D2」系統の人々の由来、そして日本にもたらした影響を、前回記事の「C3」系統と比較しながら探ります。
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