思考革命:問題意識発から可能性発へ
257857 相手への同化を妨げる「厄介視」⇒充足第一をどこまで肉体化できているか
 
小暮 勇午 ( 34 滋賀 なんでも屋 ) 11/10/20 PM00 【印刷用へ
沢山のメンバーをまとめて統合する立場にいる人が、問題現象の原因を分析し、課題に取り組む際の視点の転換を促す投稿を、社内ネットに投稿してくれました。

意識潮流が大きく転換していく時代、どのような視点の転換が必要になるのでしょうか?

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 この間起きている問題の共通項としてあるのは、統合する立場である各部署のそれぞれの間で、問題が流れ落ちてしまうこと(=誰もやっていないorバラバラに動く)。その結果、発生した問題問題に対する対応が全て後手に回り、厄介視を引きずったままで一気に客先の充足まで到達できていないことにも繋がっていく。

 問題が流れ落ちてしまう意識としては、課題の線引き・役割の線引きをしてしまう辺りにありそうだが、最初の危機や問題を察知しその中身を突き止めていく過程では、本来は各部署の垣根はないはずで、役割分担を越えて共認していく過程があってしかるべきだ。課題の中身や相手の期待が見えてきて初めて各々の役割や活力も生まれてくるもの。お互い踏み込まずして、初めから役割など生まれるはずがない。

 この過程がすっ飛んでしまうのは、相手や課題の中身に踏み込むのが面倒⇒それを正当化するためのものとして職能観念があるが、中身に踏み込まない、相手(客先)の期待を真正面に受け止めない要因として、そもそも相手や課題を厄介者扱いしている意識もある。

また、チームのメンバーはリーダーの意識に同化するので、リーダーがそのような意識になっていると、チームの末端まで伝播し、本来であれば出てくるはずの下からの危機発信すらも、チームの中で流産していく。その結果ますます相手の期待が見えなくなるので、厄介視が大きくなっていくという悪循環に嵌っていく。

 共認原理の時代では、みんなが充足すればうまくいく時代。そこで求められる思考とは、「みんなが充足することを第一に考える」こと。その意識があって初めて相手に対しまともに同化することができる。また、同化すればそれまで厄介だと思っていた相手も、危機や問題を常に発信してくれている有難い存在であることに気付く。細かな指摘ばかりする人にも、緻密に押さえてくれる有難い人だと気付く。そんなリーダーの意識がチーム末端まで浸透すれば、相手の些細な発言を逃すことなく、核心をつく期待内容が自ずと周りから発掘され、活力が上昇する。

今や課題や役割の線引きを確認するだけの発信では、何も前に進まない。みんなが充足するために、役割を越えて互いに相手に同化することで、厄介課題を充足課題に変えていき、それをチームに浸透させていくことが求められている。
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客先に対しても、同じ企業内のメンバーに対しても、「どこまで相手に踏み込めるか」「どこまで同化できるか」が鍵になっていることが分かります。そして、「同化できない」と思わせているものが相手に対する「厄介視」で、それがチーム全体に伝播すると、とんでもない大問題となって噴出することになります。

「同化に対する不可能視」「厄介視」を乗り越えるためには、「充足第一」をどれだけ肉体化できているか。今やそれが、統合という視点からも、成果という視点からも、最も重要な軸になりつつあります。
 
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