心の本体=共認機能の形成過程
2541 同一視のズレが自我回路を生起させた
 
田中素 HP ( 35 長崎 企画 ) 01/03/31 AM01 【印刷用へ
 佐藤さんの「共認の本質→自我の成立」が、真猿時代の自我の成立構造を端的に説明しているのでこれに肉付けして理解を進めたい。

 重要なのは、
>今までになかった他の雄と自分の状況は同じであるという認識に価値を見出し、そしてそれをお互い認め合った(価値の共有)

ことに端を発する、“同類のプラスorマイナス感覚を認識する、本能を超えた対象認識機能”が、共認機能の本質であるという点。

 「同じ感覚を共有している(原猿の場合は不全感)」という認識から発展して、互いをどう(プラスorマイナス)認識しているかが看取できる訳で、“期待・応合”が成立している状態というのは、プラス視がシンクロ(⇒同一視)することで相互に「快」の感覚を生起させた状態といえるでしょう。

 これに対し、同類闘争という高度な集団課題を共認した真猿では、「集団としてのプラス価値」が存在するが故に、
>固体が看取する+・−と集団として判断する+・−との間に必ずイコールとならない価値付けが発生

し、このズレが、「与えられない期待・評価」という認識を形成するとともに、再び原猿時代並みの不全感を個体の猿達に引き起こし、さらなる(別の)ドーパミン分泌による脳内麻痺=自我回路を成立させた、という構造でしょうか。

 そしてこの新たな回路は、必然的に集団のプラス価値とは異なる己の「現実を捨象」し、己を「現実通り」認識する仲間を「否定」することになった。

 しかし、共認機能による相互のプラス/マイナス視のズレが自我回路を生起させるとしたら、共認機能の成立した原猿時代から自我の萌芽はあったということになるのでしょうか(佐藤氏も“共認機能を持つことにより「自我」がアプリオリに生じる論理=実体”と述べている)。 
 
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