>軍人たちに敗戦をどう納得させるかが、敗戦直前の1週間の最大の課題となった。しかしそのとき、ソ連が国体護持を認めず、あくまで天皇の戦争責任を裁くつもりだという情報が入った。ここでわずか34歳の陸軍参謀瀬島が満州に飛ぶ。表向きは敗戦に向けて関東軍を抑えることだったが、裏の目的は、満州にいた50万人の日本軍属や民間人をソ連が抑留し奴隷としてこき使うことを認めるのを条件に、国体護持を認めさせるという交渉だったとも言われている。これが事実なら犯罪的な行為であるが、若干34歳でこの交渉を行ったということは、(良かれ悪しかれ)瀬島という人物が如何に切れ者であったかということを示している。(252825)
瀬島龍三はソ連との間で様々な敗戦交渉を行っていたようだが、その中には米ソ冷戦の原因にも繋がった、仰天の内容もあったようだ。
以下「永田町異聞 byクレイジーパパリンク」より引用
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真贋はともかく、興味深い資料が国会の質疑で取り上げられた。(2007年)12月7日の衆院外務委員会。質問者、民主党の松原仁があらかじめ出席者に配っていたものだ。
件名 機密 「原子爆弾保管ノ件」
「長崎ヨリ東京ニ持帰リタル不発原子爆弾ヲ速カニ「ソ」聯大使館内ニ搬入保管シオカレ度、返」
「長崎より東京に持ち帰りたる不発原子爆弾を速やかにソ連大使館に搬入し保管するように」と関東軍参謀、瀬島龍三が指示した文書とされる。
瀬島龍三といえば戦後、伊藤忠商事会長をつとめ、政界にも大きな影響力のあった人物だ。彼は1945年8月15日の日本の降伏後、極東ソ連軍総司令官アレクサンドル・ヴァシレフスキー元帥との停戦交渉にのぞんだ。その後、9月5日に捕虜になりシベリアへ送られている。この文書が停戦交渉中の瀬島から出た本物とするならば、長崎に原爆が炸裂した1945年8月9日午前11時2分より前に、もう一つの原子爆弾が投下され、不発に終わっていたことになる。そして、隠された長さ3.25m 、直径1.52m 、重さ4.5t の不発原子爆弾をひそかにソ連大使館へ運び込み、停戦交渉を有利に運ぶという算段が瀬島にあったのではないか、と推測される。
ソ連は終戦から4年後の、1949年に初の原爆実験に成功し、米国を驚かせた。どうしてソ連が短期間に原爆を製造できたのか。この謎の解明にあたり、米国からの情報漏えいが疑われ、米国の電子技術者、ローゼンバーグ夫妻がFBIに逮捕され、死刑となった。最近では、「マンハッタン計画」の決定的な機密情報をソ連にもたらしたスパイとして、ジョルジュ・コワリという人物が話題になっている。ロシアのプーチン大統領が、昨年1月に92歳で亡くなった旧ソ連のスパイ、コワリ氏をロシアの英雄とたたえ、金星勲章を贈ったからだ。
長崎の不発原子爆弾なるものが実在し、ソ連大使館に実際に運ばれていたとしたら、ソ連の超スピード核開発の謎を解く一つのカギとなるかもしれない。
瀬島文書は、シベリア抑留者の団体「全抑協」会長、故斉藤六郎が、ソ連やロシアの公文書館から入手した大量の旧軍書類を集めたシベリア史料館(山形県)で発見されたものだ。発見当時、元大本営参謀、朝枝繁春はメディアのインタビューに、「それは原子爆弾と違う。ラジオゾンデである」と答えたという。しかし、ラジオゾンデは原爆投下と同時に落とされた落下傘付き爆圧等計測機で、松原は「わずか200gや300gのものであり、不発原子爆弾と間違えるだろうか」と朝枝証言に疑問を投げかける。さらに「おそらく、ぎくっとした朝枝さんが、それはラジオゾンデですよ、と言ってごまかしたんだと思うんです」と、松原は言う。
だとすれば、瀬島の指示文書を日本で受け取り、秘密裏にソ連大使館へ不発原子爆弾を運ぶ手配をしたのは朝枝であった疑いが濃いことになる。当事者でなければごまかす必要はないからだ。「知りません」ですむ話である。
松原は「これが本当のものかどうかの議論をこれからする必要がある。当時における外交の極めて重要な側面を示しているわけだから」と外務省に迫ったが、高村外相は「シベリア史料館資料の調査を引き続き継続していくことが重要であると考えております」と官僚作成答弁を読み上げた。
(引用終わり)
「瀬島文書」なるものが本物だとすれば、日本から運ばれた”原爆不発弾”によってソ連は核開発に成功、冷戦における米ソ核開発競争の原因となっていったと考えられる。これが事実ならば、太平洋戦争後の冷戦の原因を生み出したのは、瀬島龍三であったと言っても過言ではない。
瀬島龍三は元陸軍参謀であり、その背後にはロスチャイルドがいた。
第2次世界大戦によって一人勝ちとなったロックフェラーと、一方で疲弊したロスチャイルド(252825)
戦争後、ロックフェラーに対する巻き返し戦略+新たな儲けのネタとして、ロスチャイルドが米ソ冷戦を仕組む為に、瀬島龍三を利用したことは十分に考えられるのではないか。 |
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