>意識が個人に分割された現代でのお互いの助け合いといった母親たちの 動機に比べると、集団に立脚している分、女性の強さを感じます。
昔の白川郷の紹介を大変興味深く読ませて頂きました。「みんなで子供を育てる」と言っても何かピンと来ないところがありましたが、これですと子供達はみんな乳兄弟ですね。お乳の出が悪い母親がいても心配はありませんね。まして育児の問題で母親が一人悩む何てことはないでしょうし、子供達はみんな集団の一員としてすくすく育っていくことでしょう。
多分ここでは、出産の段階からみんながかかわり、生まれてくる子供を皆の子供という気持ちで喜んで受け入れたことでしょう。さらに、婚姻の段階からみんなに認められ祝福されというふうに・・・こうした生殖過程も包摂した集団生活がかつては営まれていたということを知り感慨深いものがあります。
あまりにも個人が分断されてしまった今、すぐに生産と生殖を包摂した集団を作るのは難しいと思いますが、親子関係・家族の問題に対する意識を変えることなら容易に出来ることではないかと思います。意識を変えるには納得しさえすればいいことですから。 |
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