地震と火山活動の連動現象について書かれている記事がありましたので、データを中心にまとめてみました。(リンク)
■巨大地震と火山活動の連動現象
日本では富士山、浅間山の火山活動と関東大地震(および東海、南海
地震)が有名であり、次のような連動性を持っている。
☆大地震 →★火山活動
☆1433:関東地震 →2年→ ★1435:富士山噴火
☆1498:東海地震 →3年→ ★1511:富士山噴火
☆1703:元禄大地震M 8.1 →1年→ ★1704:浅間山噴火
☆1707:宝永地震_M 8.6 →49日→ ★1707:富士山大噴火
★火山活動 →☆大地震
★1920:浅間山噴火 →3年→ ☆1923:関東大震災_M 7.9
■M8級巨大地震と火山活動の関係
1900年以後の「火山活動」の発生頻度と巨大地震の集中度には目を見張
るものがある。
M8級巨大地震25件の中から、更に巨大地震と言えるものをリストアップ
すると3件があり、この3つの超巨大地震と、日本の火山活動とが質的
に、どのように連動しているかを考察してみよう。
( )内は前回の火山活動(主に噴火、噴煙)からの経過時間であり、こ
れが長いほど「特異な現象」と言うことになる。
間隔が短いもの(15年以下)は経過時間をはぶいている。
1:★1706年 霧島山(28年) 浅間山
↓
☆1707年10月28日 宝永地震 - M 8.6〜8.7
宝永地震(同時、東・南海地震)
↓
★1707年 富士山大噴火(200年弱)
★1708年 浅間山
この(1)の特異点としては関東での大規模な火山活動と、東海地区や
その南海部での巨大地震の活動が同期していたことである。
2:★1852年 新潟焼山(80年)
★1853年 有珠山(30年) 新潟焼山
★1854年 阿蘇山(16年) 新潟焼山
↓
☆1854年 12月23日 安政東海地震 - M 8.4
☆1854年 12月24日 安政南海地震 - M 8.4
↓
★1855年 硫黄鳥(初?)
★1856年 北海道駒ヶ岳(72年) 阿蘇山
★1857年 十勝岳(200年弱)桜島(200年弱) 知床硫黄山(初?)
1852年から1857年の5年間で、双子の巨大地震をはさんで、これだけ多
くの火山が長い休眠から目覚めて活動したことは(2)のケースにおけ
る特筆すべき点であろう。
3:★1894年 吾妻山(180年) 蔵王山(20年)
樽前 浅間山 阿蘇 霧島
★1895年 吾妻山 蔵王山 霧島
★1896年 蔵王山 霧島
↓ ☆1896年06月15日 明治三陸地震 - M 8.5
↓
★1897年 草津 蔵王山 阿蘇
この(3)の場合は、前年、前々年から噴火活動を開始している東北火山
の多さにあるだろう。吾妻山は、山形県と福島県の県境にあり、蔵王は
宮城県との境にある山形県の連峰である。
三陸地震とは、岩手県沿岸部を中心にした青森県南部から宮城県北部ま
での沖合で発生する地震である。これらは奥羽火山脈と、東北部日本海
溝で発生した地震との連動性を意味している。
(つづく) |
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